視線誘導施設
(スノーポール から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/25 09:29 UTC 版)

視線誘導施設(しせんゆうどうしせつ)とは、道路の側方や中央などに沿って、路端や道路線形などを明示し、昼夜間における車両運転者の視線誘導を行うために設置する施設の総称である。また積雪地帯では、除雪作業の目印としての役割も果たすものもある。
種類と概要
- 視線誘導標
- 視線誘導樹
- 路側や中央分離帯に連続的に樹木を植えたものをいう。防砂林・防雪林などとしても効果を発揮し、また特に雪景色を背景にした場合(光る視線誘導標よりも黒く見える木のほうが)視認性が高いメリットもある[1]が、極寒地にあっては日陰をつくるなどして路面凍結をおこし、しばしば交通事故を誘発することがある。一部の地域では間伐材を植えているところもある。

- 固定式視線誘導柱
-
→「矢羽根」を参照
- 線形誘導標

- 車線分離標(ラバーポール)

- クッションドラム
- 車線数が変わる所、標識などの手前、待避所などと道路との境界などに安全保安用具として設置されることが多い。
- 形状は、樽型をした丸型と組み合わせて使われる角型がある。内部には、不凍液などを充填した水袋がクッションとして詰められており、衝突した場合の衝撃を和らげる効果がある。胴回りには、反射材などが使用されているのが一般的である。
- 道路鋲 (Raised pavement marker)
- センターラインなどの道路鋲(キャッツアイ (Cat's eye (road)) 、チャッターバーなど)、縁石鋲(「キャットアイマーカー」など)、交差点鋲など。再帰反射板やLED自発光板などを持つ。

脚注
参考文献
- 雪氷チーム (2007年10月). “寒地土木研究所月報No.653「吹雪視程障害を考慮した視線誘導施設について」”. PDF. 国立研究開発法人 土木研究所 寒地土木研究所. 2019年6月30日閲覧。
関連項目
スノーポール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 07:06 UTC 版)
積雪の多い地域で道路の路肩に立てた背の高い標識柱で、デリネーターを兼用しているものが多い(前述)。特に積雪の多い地方では片持式(オーバーハング式)のうち、逆L型の高い支柱に空中から矢羽根で路肩の位置を示している物が使われ、この場合、軽易なスノーポールと区別し、固定式視線誘導柱と呼称される場合がある。矢羽根は時に既設の門型式(オーバーヘッド式)等標識柱の路肩上部に後から配置する事もある。北海道での設置が特に多く、固定式視線誘導柱が並ぶ光景は北海道の沿道風景の代名詞とされる事もある。
※この「スノーポール」の解説は、「視線誘導施設」の解説の一部です。
「スノーポール」を含む「視線誘導施設」の記事については、「視線誘導施設」の概要を参照ください。
- スノーポールのページへのリンク