スチューデント・アパシーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > スチューデント・アパシーの意味・解説 

スチューデント‐アパシー【student apathy】

読み方:すちゅーでんとあぱしー

学生無気力症学生勉学などに関して無気力になり、非生産的な生活をすること。→五月病(ごがつびょう)


退却神経症

(スチューデント・アパシー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/11 08:42 UTC 版)

退却神経症(たいきゃくしんけいしょう、: Retreat neurosis)とは、副業には専念できるが、個人に期待される社会的役割である本業からは選択的に退却し、無気力・無関心・抑うつなどを呈する神経症である。精神科医笠原嘉により提唱された、日本独自の臨床疾患単位である[1][2]


注釈

  1. ^ “プライドの高い人”とは、一般に自己評価の低い人である。だから、他人からの評価によって傷つくのである。逆にいえば、他人からの評価によって揺らぐような低い自己評価所持者が「プライドの高い人」と周囲から認識されることになる。(中井久夫 (2011) p. 146)
  2. ^ 笠原は、退却神経症者の語る「空しい」という感覚は、カーンバーグが「空しい」という感情を「寂しい」という感情と対比しながら語った次の言葉に近いことを指摘している。『寂しい感情とは、今まであった人間との望ましい関係が失われたときのものである。前提として、少なくとも一度は満足すべき人間関係の成立があった。また再びあの関係が欲しいと望む。それが寂しさの体験である。これに対して空しいとか無意味とかいう感情は、そもそも望ましい人間関係が構成されておらず、したがってまた他人の心情に共感できる能力にいささか難のある人のものだ。』(笠原嘉 (1988) p.110)

出典

  1. ^ a b 山内昭雄、今忠 他 (1997) p.4
  2. ^ a b c 笠原嘉 (1988) pp.8-15
  3. ^ 笠原嘉 (2012) pp.175-176
  4. ^ 樽味伸「現代社会が生む “ディスチミア親和型”」『臨床精神医学』第34巻第05号、2005年、 687-694頁。
  5. ^ 市橋秀夫「パーソナリティとうつ病」『Depression Frontier』第11巻第1号、2013年、 93-94頁。
  6. ^ 市橋秀夫「自称パーソナリティ障害をどう診立てるか」『精神科』第18巻第3号、2011年、 303-307頁。
  7. ^ 牛島定信 (2004) pp. 153 - 162, 219.
  8. ^ 広瀬徹也「「逃避型抑うつ」について」『宮本忠雄(編):躁うつ病の精神病理2』、弘文堂、東京、1977年、 61-86頁。
  9. ^ 笠原嘉「アパシー・シンドロームとパーソナリティ」『精神科治療学』第14巻第7号、1999年、 739-744頁。
  10. ^ 笠原嘉 (1988) pp.119, 212.
  11. ^ 笠原嘉 (1988) pp.18-84
  12. ^ 笠原嘉 (1988) pp.194-207
  13. ^ Kernberg, O. (1976). “Borderline conditions and pathological narcissism”. Aronson, New York. 


「退却神経症」の続きの解説一覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「スチューデント・アパシー」の関連用語

スチューデント・アパシーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



スチューデント・アパシーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの退却神経症 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS