スチューデント・アパシーの研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/14 01:29 UTC 版)
「退却神経症」の記事における「スチューデント・アパシーの研究」の解説
退却神経症は1960年代、笠原が大学の長期留年者の中に特有の無気力状態を呈する青年が数多くいることに気がついた事から研究が始まった。大学生の無気力状態は、その後児童の登校拒否症、サラリーマンの欠勤症などと同根の病理であるという認識に至り、それらを包括するノイローゼとして、「退却神経症」という診断カテゴリーが提唱された。退却神経症の原型は時間的に言えば、中学生の登校拒否、学校恐怖にあるという。なお、大学生に特有の無気力状態をあらわす「スチューデント・アパシー」という言葉は、アメリカの精神科医であるウォルターズ(Walters. P)がこの語を用いて類似の報告していたため、敬意を表して症状名に採用したという。
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