スタッフ部門における自工程完結
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/07 02:46 UTC 版)
「自工程完結」の記事における「スタッフ部門における自工程完結」の解説
2007年、トヨタの会社方針で自工程完結はスタッフ部門へ導入が決定された。背景には、トヨタの工場はすごいと世界中が言ってくれるが、トヨタのホワイトカラーはすごいとは誰も言ってくれないのではないかという危機感があった。ホワイトカラー部門で生産部門の工程にあたるのは、「意思決定」であり、「意思決定」が積み重なってアウトプットがでてくる。よって、意思決定の精度を高めていくことが、ホワイトカラー部門における「自工程完結」だと定義された。導入への抵抗は工場部門の比ではなかったというが、結果がでるにつれ推進されていった。ポイントは以下の通りである。 [ポイント1]「目的・ゴール」をはっきりさせる [ポイント2]「最終的なアウトプットイメージ」を明確に描く [ポイント3]「プロセス/手順」をしっかりと考え、書き出す [ポイント4]次の「プロセス/手順」に進んでよいかを判断する基準を決める [ポイント5]正しい結果を導き出すために「必要なもの」を抜け・漏れなく出す [ポイント6]仕事を振り返り、得られた知見を伝承する (以上の箇条書きは『現場からオフィスまで、全社で展開する トヨタの自工程完結―――リーダーになる人の仕事の進め方』より引用) また、スタッフ部門での自工程完結によるメリットとしては、以下のものがある。 メリット1 部分最適がなくなる メリット2 上司が進捗確認できるタイミングを作れる メリット3 上下左右のコミュニケーションが深まる メリット4 各部署の固有の強みを最大限に活かせる メリット5 部門内の情報共有が進む メリット6 会議が減る メリット7 理不尽なところが見える メリット8 失敗が減り、妥協がなくなる メリット9 生産性があがる メリット10 モチベーションがあがる (以上の箇条書きは『トヨタ公式ダンドリの教科書』より引用)
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