スズサイコとは? わかりやすく解説

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すず‐さいこ【鈴××胡】

読み方:すずさいこ

キョウチクトウ科多年草日当たりのよい草原に生え、高さ約60センチ線状対生する。夏、淡黄緑色小花をつける。


スズサイコ


鈴柴胡

読み方:スズサイコ(suzusaiko)

ガガイモ科多年草薬用植物

学名 Cynanchum paniculatum


スズサイコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/21 00:48 UTC 版)

スズサイコ
2008年7月 福島県会津地方 
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: リンドウ目 Gentianales
: キョウチクトウ科 Apocynaceae[1]
: カモメヅル属 Vincetoxicum[1]
: スズサイコ V. pycnostelma [1]
学名
Vincetoxicum pycnostelma Kitag.[1]
和名
スズサイコ(鈴柴胡)

スズサイコ(鈴柴胡、学名: Vincetoxicum pycnostelma )はキョウチクトウ科(旧分類ではガガイモ科カモメヅル属多年草[1]

特徴

地表から真っ直ぐに立ち上がる草で、高さは40から100センチメートル程度。葉は長さ7から9cm、幅5から15mmの披針形で対生、斜め上に向かって伸びる。葉にはやや厚みがあってつやがある。

花期は6から7月頃。茎の上部の葉腋から柄がでて、その先に集散状に花序を出し、径1cm程度の緑茶色の星型の花がつく。花弁はほぼ水平に開出する。

花が終わると径7mm、長さ5から7cm程度の、ガガイモ科特有の袋果(実)をつける。稀に花茎に対し二股状に袋果がつく。秋に袋果が割れ、種髪(毛束)をつけた種子がはじける。

分布と生育環境

北海道、本州、四国、九州の山地や平地の草原に稀に見られる。その姿は、チガヤの草原などではその葉と紛れやすい。

なお、この属の植物の多くは蔓植物であり、一部に直立する草があるが、日本産のものでは他のものは幅広い葉を持ち、いかにも双子葉植物です、という顔をしているのに対して、この種はよく見ればちゃんとこの属の特徴を示すものの、ちょっと見には細長い茎と葉が上に伸びる点、異彩を放っている。上記のように野外ではなかなか目につきにくく、花や実が付いたときは妙に目を引く不思議な植物である。

Status

準絶滅危惧(NT)環境省レッドリスト

2007年8月レッドリスト。以前の環境省レッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)

ギャラリー

近縁種

  • イヨカズラ(伊予葛、学名:Vincetoxicum japonicum
  • クサタチバナ(草橘、学名:Vincetoxicum acuminatum
  • コバノカモメヅル(小葉の鴎蔓、学名: Vincetoxicum sublanceolatum
  • シロバナカモメヅル(白花鴎蔓、学名: Vincetoxicum sublanceolatum var. macranthum
  • タチガシワ(立柏、学名:Vincetoxicum magnificum
  • フナバラソウ(舟腹草、学名:Vincetoxicum atratum
  • ロクオンソウ(鹿苑草、学名:Vincetoxicum amplexicaule

脚注

  1. ^ a b c d e 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Vincetoxicum pycnostelma Kitag.” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年5月31日閲覧。


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