ジョン・ドウ、ジェーン・ドウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:25 UTC 版)
「名無しの権兵衛」の記事における「ジョン・ドウ、ジェーン・ドウ」の解説
英語で「名無しの権兵衛」に相当するのは、ジョン・ドウ (John Doe) である。Doe 自体に架空の姓の意味がある。ジョンは、ありふれた男性の名前であり、女性が対象となる場合は同様の理由でジェーンが用いられ、ジェーン・ドウ (Jane Doe) となる。複数の「名無しの権兵衛たち」を表す場合はそれぞれジョン・ドウズ (John Does)、ジェーン・ドウズ (Jane Does) となる。 これは「名無しの権兵衛」と同じく、名前不明の人物を指して名づけられる場合もあるが、「名無しの権兵衛」が俗語の域を出ないのに対して、「ジョン・ドウ」は訴訟において仮名として用いられることもある。同例としてリチャード・ロウ (Richard Roe) がある。身元不明の死体に「ジョン(ジェーン)・ドウ」が使用されることもあり、アニー・マエ・アクアッシュは、死亡時に身元が不明だったため、「ジェーン・ドウ」という名札を付けられた。キングズベリー・ランの屠殺者事件では、複数の死体が出たため、身元不明の被害者はジョン・ドウ1、ジョン・ドウ2と番号付きで呼ばれた。 クラスアクション裁判の原告欄に「DOES 1-500」と記載されていると、「氏名不詳の1人ないし500人」の意味となる。 同様の語としてジョン・スミスやジェーン・スミス (John Smith, Jane Smith) がある。この場合のスミスはありふれた姓として用いられており、日本語で訳すとすれば、山田太郎や山田花子となる。また、映画においてはアラン・スミシー (Alan Smithee)、平均的な男性を指す語としてはジョンQ (John Q. Public) がある。
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