ジュリー制度の導入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/02 03:41 UTC 版)
「ジュリー (柔道)」の記事における「ジュリー制度の導入」の解説
柔道の試合を裁く審判員は主審1名と副審2名によって取り仕切られていたが、国際大会において判定を巡るトラブルが度々起きていたことをきっかけに、1994年にIJFが審判員を監督するジュリー(審判委員)制度を設けることになった。このジュリーはIJF試合審判規定において 原則として、試合は、審判委員会の監督のもとで、主審1名、副審2名によって行われる(規定第5条) 試合を止める権限がある(規定第15条) 審判団と打ち合わせをする権限がある(規定第17条Jの項) としか記されておらず、ジュリーの権限がどこまであるかについて(例えば審判員の判定にまで介入する権利)の具体的な言及はなされていない。また、IJF試合審判規定第6条では「主審は試合の進行と勝負の判定を司どる」としており、字義通りに解釈すれば、ジュリーは判定にまで介入する権限はないとも受け取れるようになっている。なお、2014年に公表された新ルールにおいてジュリーの権限が規定された(詳細はジュリー (柔道)#新ルールによるジュリーの位置付けを参照のこと)。一方、全柔連の審判委員規定第5条3項においては、審判委員は審判員の最終決定を尊重しなければならないと規定されており、ジュリーによる判定への介入は否定されている。
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