ジャガー・R3とは? わかりやすく解説

ジャガー・R3

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 03:48 UTC 版)

ジャガー・R3
ジャガー・R3B
ジャガー・R3C
カテゴリー F1
コンストラクター ジャガー
デザイナー スティーブ・ニコルズ
(Technical Director)
ジョン・ラッセル
(Chief Designer)
マーク・ハンフォード
(Head of Aerodynamics)
先代 ジャガー・R2
後継 ジャガー・R4
主要諸元
シャシー カーボンファイバー モノコック
エンジン コスワース CR4 2,998 cc (182.9 cu in) 72度, V10 NA
トランスミッション ジャガー製 7速 縦置き セミAT シーケンシャル
燃料 カストロール
タイヤ ミシュラン
主要成績
チーム ジャガー・レーシング
ドライバー 16. エディ・アーバイン
17. ペドロ・デ・ラ・ロサ
出走時期 2002年
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
初戦 2002年オーストラリアグランプリ
出走 優勝 ポール Fラップ
17 0 0 0
テンプレートを表示

ジャガー・R3 (Jaguar R3) は、ジャガー・レーシング2002年のF1世界選手権参戦用に開発し投入したフォーミュラ1カースティーブ・ニコルズ(テクニカルディレクター)、ジョン・ラッセル(チーフデザイナー)らが設計した。

概要

ドニントン・グランプリ・コレクション所蔵のR3

R3は2002年1月4日にシェイクダウンされた。2001年末には当時のジャガー・レーシングの最高責任者ニキ・ラウダが直々にテスト走行をして期待されていたものの、前作のR2にも劣るパッケージとも言える失敗作であった。プレシーズンテストの不調により、開幕1ヶ月前にはテクニカルディレクターのスティーブ・ニコルズが辞任した。

根本的問題はマシンの剛性不足であり、走行中にダウンフォースが変化するという、致命的な欠陥がシェイクダウン時で判明した。チームはその数値計算、特に風洞関係の数値に多くの誤りがあったことを認めた。初戦のオーストラリアGPではアーバインが4位に入賞したものの、信頼性に欠けたマシンは馬力も不足し、チームはランキングを滑り落ちていった。

しかしながら、マルコム・オーストラー(元B・A・R)、ベン・アガザンジェロウ(元ルノー)ら他チームから招聘したエンジニアによってデビッド・ピッチフォースが総覧する改良プロジェクトが続けられ、イギリスGPより新エアロパッケージのR3Bを投入。イタリアGPではエディ・アーバインが3位入賞し、表彰台を得ることができた。

チームは8ポイントを挙げ、コンストラクターズランキングは7位でシーズンを終えた。

スペック

シャーシ

エンジン

F1における全成績

(key) (太字ポールポジション

チーム エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 ポイント 順位
2002年 ジャガー コスワース V10 M AUS
MAL
BRA
SMR
ESP
AUT
MON
CAN
EUR
GBR
FRA
GER
HUN
BEL
ITA
USA
JPN
8 7位
エディ・アーバイン 4 Ret 7 Ret Ret Ret 9 Ret Ret Ret Ret Ret Ret 6 3 10 9
ペドロ・デ・ラ・ロサ 8 10 8 Ret Ret Ret 10 Ret 11 11 9 Ret 13 Ret Ret Ret Ret
  • ドライバーズランキング
    • エディ・アーバイン 9位
    • ペドロ・デ・ラ・ロサ 21位




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