ジムテータムとは? わかりやすく解説

ジム・テータム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/27 16:15 UTC 版)

ジム・テータム
Jim Tatum
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サンディエゴ[1]
生年月日 (1967-10-09) 1967年10月9日(58歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手三塁手外野手捕手
プロ入り 1985年 MLBドラフト3巡目(全体76位)でサンディエゴ・パドレスから指名
初出場 MLB / 1992年9月18日
NPB / 1997年7月4日
最終出場 MLB / 1998年6月11日
NPB / 1997年10月23日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ジェームズ・レイ・テータム・ジュニアJames Ray "Jim" Tatum, 1967年10月9日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ出身の元プロ野球選手内野手外野手[1]。右投右打[1]

経歴

1985年MLBドラフト3巡目(全体76位)でサンディエゴ・パドレスから指名され、プロ入りした。

MLB時代

1992年ミルウォーキー・ブルワーズメジャー (MLB) デビューする。

1993年に新創設球団のコロラド・ロッキーズに移籍。同年5月4日の対シカゴ・カブス戦で、ダン・プリーサックからロッキーズ球団創設後初の満塁本塁打を放った。

1994年から1996年にかけ、マイナーリーグのAAA級で3年連続打率3割を記録した[1]。1996年はボストン・レッドソックス、パドレスに所属した。同年はMLBでは5試合に出場して3試合無安打で、同年までのMLB通算4年間では136試合出場、143打数、29安打、打率.203、1本塁打、16打点の成績だった[1]。一方、パドレス傘下のAAA級ラスベガスでは本職は三塁手ながら主に外野手として出場し、打率.343、12本塁打を記録した[1]。同年オフにはNPB中日ドラゴンズが新外国人候補の一人として、ラスベガスでプレーしていたテータムをリストアップしており、本命としていたレオ・ゴメスシカゴ・カブス)の獲得交渉が不調に終わった場合はテータムら数人の選手を身分照会することも検討していたが[1]、結局はゴメスの獲得に成功し[2]、テータムが中日に入団することはなかった。

ヤクルト時代

AAA級ラスベガスでプレーしていた1997年6月、NPBのヤクルトスワローズに入団した。来日後初スタメンは二塁手として出場したが守備難が早々に出たため小早川毅彦一塁手のポジション争いを演じながら、主に左投手が先発する際に先発出場し、51試合で打率.309、13本塁打と結果を残し、同年のヤクルトのセントラル・リーグ優勝に貢献した。また規定打席未到達ながら、OPSは1.030を記録していた。もっとも、13本塁打のうち11本が、スタメンを外されることの多い右投手相手だった。

同年の西武ライオンズとの日本シリーズ第1戦(西武ライオンズ球場)でも、0対0で迎えた8回表に西武先発西口文也から先制1点本塁打を放ち、これが決勝点となり、チームは1対0で勝利。最終的に初戦を制したヤクルトが日本一に輝いた。一定の活躍を見せたテータムだったが、一塁がメインだったにもかかわらず失策数チームワースト2位タイの7つあり、ヤクルト球団はシーズン終了後に新外国人としてライル・ムートンの獲得を決定、これに伴ってテータムは同年限りで自由契約となり、ヤクルトを退団した[3]

ヤクルト退団後

帰国後の1998年ニューヨーク・メッツでメジャー復帰を果たした。同年は4試合で捕手を務め、前年にヤクルトでチームメイトだった吉井理人ともバッテリーを組んだ。1999年および2000年はメジャーでの出場は無く、2000年は韓国プロ野球LGツインズメキシカンリーグメキシコシティ・レッドデビルズでプレーし、この年限りで現役引退。

選手としての特徴・人物

1971年にヤクルトに在籍した外野手であるジャービス・テータムとは無関係である。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1992 MIL 5 9 8 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2 0 .125 .222 .125 .347
1993 COL 92 106 98 7 20 5 0 1 28 12 0 0 0 2 5 0 1 27 0 .204 .245 .286 .531
1995 34 35 34 4 8 1 1 0 11 4 0 0 0 0 1 0 0 7 1 .235 .257 .324 .581
1996 BOS 2 8 8 1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .125 .125 .125 .250
SD 5 3 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
'96計 7 11 11 1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 .091 .091 .091 .182
1997 ヤクルト 51 159 139 27 43 7 0 13 89 25 4 1 0 1 16 3 3 28 2 .309 .390 .640 1.030
1998 NYM 35 57 50 4 9 1 2 2 20 13 0 0 0 4 3 0 0 19 0 .180 .211 .400 .611
2000 LG 20 84 72 12 21 4 1 4 39 10 0 0 0 0 10 1 2 12 2 .292 .393 .542 .935
MLB:5年 173 218 201 16 39 7 3 3 61 29 0 0 0 6 10 0 1 58 1 .194 .229 .303 .533
NPB:1年 51 159 139 27 43 7 0 13 89 25 4 1 0 1 16 3 3 28 2 .309 .390 .640 1.030
KBO:1年 20 84 72 12 21 4 1 4 39 10 0 0 0 0 10 1 2 12 2 .292 .393 .542 .935

記録

NPB
  • 初出場・初先発出場:1997年7月4日、対中日ドラゴンズ13回戦(明治神宮野球場)、6番・二塁手として先発出場
  • 初安打・初本塁打・初打点:1997年7月6日、対中日ドラゴンズ15回戦(明治神宮野球場)、2回裏に門倉健からソロ

背番号

  • 39 (1992年)
  • 20 (1993年)
  • 19 (1995年、1998年)
  • 48 (1996年 - 同年途中)
  • 2 (1996年 - 同年終了)
  • 49 (1997年)
  • 23 (2000年)

脚注

  1. ^ a b c d e f g 中日スポーツ』1996年12月14日付第5版1頁「竜新外国人ゴメス(シカゴ・カブス)獲得へ 29歳内野手「四番任せられる」 メジャー7年間で5度の2ケタ本塁打」(中日新聞社
  2. ^ 『中日スポーツ』1996年12月19日付第5版1頁「竜新外国人ゴメス ドームの四番だ 年俸1億2千万円 契約金2千万円で入団決定 1年契約、背番号「4」 「ベスト尽くしたい」」「ドリーム打線だ!!パウエル一番だ!!」(中日新聞社)
  3. ^ 朝日新聞』1997年11月20日東京朝刊第2スポーツ面30頁「ヤクルトの新外国人にムートン内野手 プロ野球」(朝日新聞東京本社

関連項目

外部リンク


ジム・テータム(在籍年度2000)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 08:19 UTC 版)

LGツインズ」の記事における「ジム・テータム(在籍年度2000)」の解説

ヤクルトスワローズ負傷の為1年限り退団しそのまま現役引退

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ボストン・レッドソックスの選手 タフィ・ローズ  ノマー・ガルシアパーラ  ジム・テータム  ジョニー・ペスキー  アル・シモンズ
ニューヨーク・メッツの選手 ジェイソン・イズリングハウゼン  リチャード・ヒダルゴ  ジム・テータム  アンディ・トレーシー  ロッド・バラハス
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