シーズン2 第7話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:02 UTC 版)
「奇想転落」(The Fall) 築き上げたAV帝国をすべて失い、後には巨額の借金だけが残された村西。再起をうながす言葉が村西の心に届かないことに絶望した黒木香は、生活をともにしていた小瀬田のアパートから身を投げ、意識不明の重体となる。 このころ、日本では村西の世界を大きく変える二つの動きが起きていた。一つは 暴力団対策法で、この法律が成立すれば、アダルトビデオの世界を陰に陽に支えてきた暴力団は一気に弱体化することが予想されていた。もう一つの動きはわいせつ物の取締方針変更、いわゆる「ヘア解禁」で、規制をかいくぐって想像力を刺激しようとする村西の作品にも大きな変化が訪れることになる。 この変化を商機と見たレンタルビデオ店チェーンの和田篤は、オリジナルビデオの制作に乗り出す。川田とトシはこれに参加して自前での制作を再開。監督を務めるのは村西の元を離れた小瀬田や三田村だった。 村西は古谷から借り入れた大金を衛星放送の電波料につぎこむが、新作を作れなくなった村西には、返済のめどは当然たたない。村西は川田の事務所にしのびこみ、黒木香が出演するビデオのマスターテープを持ち出そうとする。それを見つけた川田やトシからも最終的に絶縁宣言を受けてしまう。 すべての金策が尽きた村西は古谷のもとから逃亡するが、古谷たちは村西の借金の穴埋めとして川田の事務所へ押し入ってテープや撮影機材を押収、残る機材もすべて破壊してしまう。
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