ショーペンハウアー

世界宗教用語大事典

ショーペンハウアー 【Schopenhauer】

Arthur Schopenhauer ドイツの哲学者。カント哲学の後継者を自任した。ダンチヒの富商の生まれ。ベルリン大などで学ぶ。インドの古典も研究した。カントの観念論を単純化させ、世界を自我の表象とみなし、その根底の盲目的生存意志は人間生活において他の意志にはばまれるため、人生は苦痛となり世界は最悪の世界となるのであり、それらを免れるためには、意志の滅却・諦観以外にないと説いた。無神論的な仏教を高く評価している。著『意志と表象としての世界』他。（一七八八～一八六〇）