ショーペンハウアーによる「なぜ」の分析 世界に対して「なぜ」とは問えないとは? わかりやすく解説

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ショーペンハウアーによる「なぜ」の分析 世界に対して「なぜ」とは問えない

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 04:07 UTC 版)

なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」の記事における「ショーペンハウアーによる「なぜ」の分析 世界に対して「なぜ」とは問えない」の解説

詳細は「充足理由律」を参照 19世紀ドイツの哲学アルトゥル・ショーペンハウアー1788年 - 1860年)は、私達問い発する時に使用する「なぜ」について分析したショーペンハウアー学位論文充足根拠律四方向に分岐した根について』において、「なぜ」という形で問いが発せられる時、そこで期待されている解答には四種類のものがあると分析した。これを根拠律充足理由律)には四種のものがある、として表現したその上で「なぜ」という問い可能な範囲超えて問うことは誤りだ、と論じた根拠律一般普遍的な意味は、どんなものもつねにほかのものによってのみ存在するということ帰着せしめられる。だが、そのすべての形態における根拠律は、ア・プリオリなものであり、したがってわれわれの知性根ざしている。… それゆえ根拠律一切存在する事物全体、すなわち世界世界がそこに存在するこの知性含めて)へ適用されてはならない。なぜなら、ア・プリオリな諸形式によって現れる世界は、まさにそのゆえに単なる現象だからである。したがってこれらの形式結果においてのみ世界妥当するもの(根拠律も含む)は、世界そのもの、即ちそこに現れる物自体適用されることはない。それゆえ、「世界および世界におけるすべての事物は他のものによって存在する」とは言うことが出来ない。 — アルトゥル・ショーペンハウアー1864年)『根拠律の四つの根について』 p.207 つまり「どんなものにもそれが存在していることの理由がある」という原理根拠律)を「世界全体に対して適用することはできないという事ショーペンハウアー言った

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