シュラクサイの権力闘争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 06:15 UTC 版)
「カマリナ略奪」の記事における「シュラクサイの権力闘争」の解説
ディオニュシオスは、ゲラに援軍を送る前に、自身の力を拡大する計画を始めた。彼は政府に対して政治的追放者(元ヘルモクラテスの部下)を呼び戻させ、歩兵2,000と騎兵400と共に、スパルタの将軍デクシップスが司令官を務めるゲラに進軍した。ディオニュシウスはゲラの政治的不和につけ込んで、数人の将軍を非難して死に至らせた。死んだ将軍たちの資産を没収し、彼の兵士達に2倍の給与を与えた。その後、シュラクサイに戻ると市民達は劇を楽しんでいるところであり、ディオニュシオスを出迎えに来た。するとディオニュシオスは同僚の将軍達がカルタゴから賄賂を受け取ったと非難した。シュラクサイ政府はディオニュシオス以外の将軍達を解任し、ディオニュシオスを総司令官に任命した。ディオニュシオスはレオンティノイに進軍し、そこで開催された軍事会議において、レオンティノイは親衛隊として600名の傭兵を与えた。さらに後には親衛隊は1,000名に増強された。続いてデクシップスを追放し、ダフナエウスと他のシュラクサイの将軍を処刑した。ディオニュシオスは独裁的な権力を得て僭主政が復活した(在位:紀元前405年-紀元前367年)。自身の政治的地位を固めた後、ディオニシュオスは単独でカルタゴに対しているゲラの救援に関心を向けた。
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