シモフリタナバタウオとは? わかりやすく解説

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シモフリタナバタウオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 07:27 UTC 版)

シモフリタナバタウオ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
: タナバタウオ科 Plesiopidae
: シモフリタナバタウオ属 Calloplesiops
: シモフリタナバタウオ
C. altivelis
学名
Calloplesiops altivelis
(Steindachner, 1903)
英名
Comet
marine betta

シモフリタナバタウオ(学名:calloplesiops altivelis)は、スズキ目タナバタウオ科に分類される魚類の一種[1]

分布

日本では南日本南西諸島に分布する。紅海東アフリカからトンガライン諸島にかけての太平洋西部〜東部、インド洋に広く分布する[2]

形態

体長は20cm[3]。体は細長く、著しく側扁している。各鰭は大きく、尾びれは菱型で後縁は尖っている。体色は暗褐色で、小さな薄青色の丸い斑が多数見られ、胸鰭以外の各鰭にも同じ斑が散在している[2]。胸鰭鰭条は黄色で、鰭膜は透明。背鰭は11棘8-10軟条、臀鰭は3棘9軟条で構成される[4]。また、背鰭軟条部の後縁辺りには、ウツボの眼に似せた、目玉のような模様を持っており、敵に襲われないために、ハナビラウツボというウツボに擬態する[2][4]。やや大きい櫛鱗を持つ。

生態

通常水深3-45mのサンゴ礁礁湖に生息する[2]。昼間は岩棚の下や海中洞窟などの物陰で見られることが多い。普段は単独で生活し、夜間に小魚やエビ類を捕食する[4]。横向きに泳いで獲物の目を欺く[5]。危険が迫ると穴の中に入って体後部を外に出すことで、ウツボに擬態する[4]

産卵期は夏で、メスが粘着性のある卵塊を岩の下に産み付け、孵化までオスが守る[4]

人間との関係

食用にされることはないが、独特の体つきをしているため、観賞魚として飼育されることがある。飼育下では生き餌を与える[5]。飼育下での繁殖は成功している。

脚注

  1. ^ Calloplesiops altivelis (Steindachner, 1903)”. World Register of Marine Species. 2023年9月26日閲覧。
  2. ^ a b c d Calloplesiops altivelis, Comet : aquarium”. Fishbase. 2023年9月26日閲覧。
  3. ^ Calloplesiops altivelis”. OzAnimals - Australian Wildlife. 2023年9月26日閲覧。
  4. ^ a b c d e Calloplesiops altivelis (Comet)”. Animal Diversity Web. 2023年9月26日閲覧。
  5. ^ a b FreshMarine.com - Marine Betta Grouper - Calloplesiops altivelis - Buy Cheap Comet Grouper Fish at Wholesale”. FreshMarine. 2023年9月26日閲覧。

関連項目




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