シグニファイアとは? わかりやすく解説

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シグニファイア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/27 02:59 UTC 版)

シグニファイア(signifier)とは、対象物と人間との間のインタラクションの可能性を示唆する手掛かりのことである。デザイン用語としては、アメリカ合衆国の認知科学者ドナルド・ノーマンによって提唱された[1]。 俗にアフォーダンスとも称するが、本来アフォーダンスとは「対象物と人間との間のインタラクションの可能性」自体を指し、「対象物と人間との間のインタラクションの可能性を示唆する手掛かり」を指すわけではない[2][3]


注釈

  1. ^ この2つの語は文法的に能動態と受動態の関係になっており、英語ではそれぞれsignifier、signifiedという。

出典

  1. ^ ドナルド・ノーマン(著)、伊賀聡一郎、岡本明、安村通晃(訳)『複雑さと共に暮らす ―デザインの挑戦』新曜社、100頁
  2. ^ a b 佐々木正人『新版 アフォーダンス』岩波書店、73頁
  3. ^ a b 黒須正明『人間中心設計の基礎』近代科学社、179頁
  4. ^ ドナルド・ノーマン(著)、岡本明、安村通晃、伊賀聡一郎、野島久雄(訳)『誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論』新曜社、14-26頁
  5. ^ 伊藤庄平、益子貴寛、久保知己、宮田優希、伊藤由暁『いちばんよくわかるWebデザインの基本きちんと入門』SBクリエイティブ、177頁
  6. ^ 中村聡史『失敗から学ぶユーザインターフェース』技術評論社、37頁
  7. ^ 瀧上園枝『新人デザイナーのための Webデザインを基礎から学べる本』ソシム、132頁
  8. ^ ドナルド・ノーマン(著)、岡本明、安村通晃、伊賀聡一郎、野島久雄(訳)『誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論』新曜社、iv頁および24-26頁
  9. ^ Susan Weinschenk(著)、武舎広幸、武舎るみ、阿部和也(訳)『インターフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針』オライリージャパン、15頁脚注
  10. ^ Lukas Mathis (著)、武舎広幸、武舎るみ(訳)『インタフェースデザインの実践教室 ―優れたユーザビリティを実現するアイデアとテクニック』オライリージャパン、78頁脚注
  11. ^ 井上勝雄『インターフェースデザインの教科書』丸善出版、71-72頁
  12. ^ 丸山圭三郎『ソシュールの思想』岩波書店、124-130頁


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シグニファイア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 08:09 UTC 版)

アフォーダンス」の記事における「シグニファイア」の解説

しかし特にデザイン領域において、「人と物との関係性本来の意味でのアフォーダンス)をユーザ伝達する事」平たく言えば「人をある行為誘導するためのヒントを示す事」というような意味で使用される事がかなり多い。「わかりやすいドアノブ取り付けることで、ドア引いて開けるという動作をより強くアフォードする」等というニュアンス記述もしばしば見られる。これらはギブソンが本来の意図していたアフォーダンスはまった異な概念である。 この用法結果的に世に広めてしまったドナルド・ノーマン自身後年にそれを認めており、以降はシグニファイアという言葉用いてこの概念説明している。 現状では特に注釈なくこれら二つ入り交じって使用されている(むしろ後者用法がより広く浸透している傾向がある)ため、十分な注意が必要である。

※この「シグニファイア」の解説は、「アフォーダンス」の解説の一部です。
「シグニファイア」を含む「アフォーダンス」の記事については、「アフォーダンス」の概要を参照ください。

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