シアトル美術館版
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「パリスの審判 (クラナッハ)」の記事における「シアトル美術館版」の解説
制作年:1516年-1518年 技法 :油彩・板 サイズ:63.5 x 41.9 cm 所蔵:シアトル美術館所蔵 シアトル美術館版はヘルメスがパリスの上に覆いかぶさるようにして立ち、眠っているパリスを起こそうとしているところに特徴がある。また背景の城は多くの作例では画面右に描かれているが、この作品では画面の中央に描かれている。 絵画が最初に確認されるのはドイツのハンブルクである(Kroger Collection)。その後シェンク男爵(Baron von Schenck)が所有するところとなり、1936年以前までにはマクデブルク近郊のフレヒティンゲン城(Flechtingen Castle)にあった。おそらくアムステルダムのティルマン(Tillmann)が所有したのち、1948年にルロイ・マンソン・バッカス(Le Roy M. Backus)のコレクションとして大西洋を渡った。シアトル美術館が取得したのは1952年1月3日である。 シアトル美術館版は他に非常によく似た工房作のヴァリアントが2つ存在している。それぞれ1991年、2008年にサザビーズで競売にかけられ、現在はいずれも個人のコレクションに所蔵されている。
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