ザ・ハイウェイメン・バージョン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 10:22 UTC 版)
「ハイウェイマン (曲)」の記事における「ザ・ハイウェイメン・バージョン」の解説
1984年、キャンベルはジョニー・キャッシュにこの曲を披露した。当時彼はウィリー・ネルソンやウェイロン・ジェニングス、クリス・クリストファーソンらとの合作に取り組んでいた。ウェッブはその数年前、ジェニングスにこの曲を持ち出した。彼はキャンベル・バージョンを聞いたことがあったが、「よく分からなかったよ」と述べた。 テレビ特番のために4人全員がスイスに集まった際、何か共同でプロジェクトに取り組むべきだという結論になった。4人がファーストアルバムの録音をしている中、マーティー・ステュアート(英語版)がこの曲を再びキャッシュに披露し、4番あって、(歌詞に)4つの魂があるし、4人にピッタリだと言って勧めた。 その後キャンベルは、今度は4人全員にこの曲を披露した。そうしてこの4人組は「The Highwaymen(英語版)」の名を冠し、ファーストアルバムも「Highwayman(英語版)」と名付け、ファーストシングルもこの曲となった。 4人は、自分たちはずっと「道」を歩み続けており、カントリー界におけるならず者であるという印象があったため、このグループ名は完璧だと考えた(「highwayman」という単語は「追い剥ぎ」という意味)。 このバージョンでは、4番ある曲を4人が1番ずつ歌った。追い剥ぎの魂を歌う1番をネルソンが、水夫の魂を歌う2番をクリストファーソンが、ダム建設者の魂を歌う3番をジェニングスが担当。そして最後、宇宙船の船長の魂を歌う4番はキャッシュが務めた。 作詞者であるウェッブは後に 「4人がどうやって歌うパートを決めたのかは知らないけど、最後にジョニー(キャッシュ)をもってくると、神がみんなの曲を歌っているようだよ(笑)」 と述べている 。 キャッシュは、娘のロザンヌに説明されるまで、この曲が転生に関する歌だと分かっていなかった。 ミュージックビデオは白黒で、俳優が登場人物(4人中)3人の死を含めた歌詞の内容を再現している。4人それぞれが自身のパートの終盤に空に映し出されて歌っている。 このカバー曲はThe Highwaymenの中で1番人気で、彼らの曲として広く知られている。このバージョンは1985年5月18日にHot Country Songs Billboard Chart(英語版)において1位に到達し、合計20週間にわたってランクインし続けた。ラジオ放送におけるカントリーソング第5位で同年を終えた。 同バージョンは1986年、グラミー賞において最優秀カントリー楽曲賞を受賞した。
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