サーバの分散とアドレッシング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/20 14:36 UTC 版)
「Extensible Messaging and Presence Protocol」の記事における「サーバの分散とアドレッシング」の解説
XMPP ネットワークはクライアントサーバアーキテクチャを採用している(クライアントは直接通信しない)が、中央サーバを持たない。権威ある中央サーバが存在しないように設計されており、これはAOL Instant Messenger や Windows Live メッセンジャーとは対照的である。jabber.org で動作している公共の XMPP サーバが存在しており、ここに多くのユーザが登録されているので、この点などでよく混乱されるが、誰でも自分のドメインで自分の XMPP サーバを立てることができる。XMPP の標準のTCP ポートは5222である。 ネットワーク上のすべてのユーザはユニークな Jabber ID(よく省略され JID と呼ばれる)を持つ。ID のリストを持つ中央サーバを不要にするため、JID はメールアドレスのような構造を持っている。ユーザ名と、ユーザの存在するサーバのあるドメイン名があり、アットマーク(@)で仕切られる。例えば、username@example.com のようになる。 ひとりのユーザは複数の場所からログインするかも知れないので、クライアントでは更に追加でストリングを指定する。例えば、home、work、mobile など。このリソースで、ユーザのどのクライアントなのかを特定する。そしてこのリソースは、JID のあとにスラッシュに続けてリソース名を指定することで JID に含めることができる。リソースには優先度という数値を指定しても良い。例えば、あるユーザのモバイルアカウントの完全な JID は、username@example.com/mobile である。単に username@example.com に対して送られたメッセージはもっとも優先度の高いクライアントへ行くが、username@example.com/mobile に対して送られたものはモバイルクライアントのみへ行く。
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