サン・ホセ・モゴテの成長とオルメカの影響
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サン・ホセ相(San José;1150B.C.~850B.C.)は、ベラクルス州のオルメカ文明の祭祀センター、サン・ロレンソとほぼ並行する時期に当たる。サン・ホセ・モゴテは、60~70haのセンターに成長し、建造物2号では、階段下にジャガーと思われるものと猛禽の頭と思われる石彫が置かれるが、オルメカとは様式がことなり、出土した土偶もオルメカの影響を受けたと思われるものがわずかに見られるが、大部分が在地の系統を引くものである。このころの人口は700人ほどに達したと推定されている。一方、この時期の土器は、オルメカの影響を強く受けたとも考えられる「半人半ジャガー」のモチーフと「炎のヘビ」のモチーフが刻まれた。4つの居住区のうちA,C区に「炎のヘビ」のモチーフ、B区に「半人半ジャガー」のモチーフの土器が検出されている。サン=ホセ=モゴテの集落は、磁鉄鉱の鏡、真珠貝や棘つきのカキ、雲母を加工した装飾品、磨製石斧などの生産をおこなっていた。サン=ホセ=モゴテの支配者層は、北方のモレーロス州やベラクルス州、メキシコ中央高原、東方のチャパス州との交易を行っていたと考えられる。次のグアダルーペ相(Guadalupe;850B.C.~700B.C.)になると、日干し煉瓦の基壇を持つ大形の公共建造物が建てられるようになる。土器は、他のメソアメリカ地域と並行して刻線文の施された白色土器が主体となる。
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