サン・フアン礼拝堂
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「ガステルガチェ」の記事における「サン・フアン礼拝堂」の解説
サン・フアン礼拝堂の起源は謎に包まれているが、建立は9世紀に遡るとされる。1053年にはビスカヤ領主のイニゴ・ロペスによって、ウエスカ地方ハカ近郊にあるサン・フアン・デ・ラ・ペーニャ修道院に寄進された。道沿いや礼拝堂の敷地内からは、9世紀から12世紀にかけての埋葬物が発見されている。その後テンプル騎士団の女子修道院となったとされることもあるが、2世紀後の14世紀には放棄されたとされる。 現在見ることができる礼拝堂はオリジナルの建物ではなく、何度か再建されている。その他にも何度か火災の被害に遭っている。1978年11月10日には火災によって建物が破壊されたが、1980年6月24日に再建された。礼拝堂はバキオのサン・ペラージョ教区に属している。礼拝堂は難破船から生き残った船員による奉納物を収蔵している。 礼拝堂に向かって幅の狭くジグザグに曲がった石造りの小道が築かれている。本土から堅牢で傾斜がきつい石橋を渡り、200段以上とされる石段を登る。石段の段数はEusko Guideは241段、Bilbao Turismoやグッゲンハイム美術館は231段、Amusing Planetは230段以上としており、Euskadi Turismoは「諸説ある」としている。石段を登り終えた場所には、簡単に手に取れる場所に鐘が置かれており、後に3回鐘を鳴らすと願い事が叶うという伝承がある。礼拝堂は島の頂上部にあり、美しい景色を眺めることができる。サン・フアン礼拝堂の隣には小規模な避難小屋があり、訪れた人々は強風を避けてビスケー湾の景色を眺めることができる。
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