サナエトンボ科とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 昆虫類 > トンボ > サナエトンボ科の意味・解説 

サナエトンボ科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/17 08:21 UTC 版)

サナエトンボ科 Gomphidae
Gomphus flavipes
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: トンボ目(蜻蛉目) Odonata
亜目 : トンボ亜目(不均翅亜目) Anisoptera
上科 : ヤンマ上科 Aeshnoidea
: サナエトンボ科 Gomphidae
Rambur, 1842
亜科
  • サナエトンボ亜科 Gomphinae
  • Gomphoidinae
  • Hageniinae
  • ウチワヤンマ亜科 Lindeniinae
  • オナガサナエ亜科 Onychogomphinae

サナエトンボ科(サナエトンボか、Gomphidae)は、トンボ目トンボ亜目に属する昆虫。本ヤンマ科オニヤンマ科と混同されやすい。

概要

中型から大型のトンボ。比較的しっかりした体をしており、腹部は円筒形。普通は黒地に黄色、あるいは黄緑色のい斑紋を持つ。頭部がヤンマなどよりも扁平で、ややイトトンボなどに似る。胸の背側には明瞭な八の字状の模様がある。腹節の上部に明色の紋があり、末端の三節を除いて腹節は全て同型である。また、アオサナエオナガサナエウチワヤンマなどでは特定の腹節が特殊な形状をしているものもある。アスペクト比は約3。黒い地に黄色い模様と緑色の複眼が基本的で、姿がオニヤンマに近い。

飛翔力は弱くないが、止まっていることの多い種が多い。縄張りを守るときも静止占有型(枝先などに止まって見張る)のものが多く、一部にはパトロール飛行をするものがある。雌の産卵管は退化的。産卵は雌が単独で行うが、その方法は多様。


幼虫は比較的扁平で紡錘形に近い形をしており、足はあまり長くない。触角は棒状、へら型、しゃもじ型などをしている。あまり活発に泳ぐようなものはなく、多くは水底の泥や砂に潜る。羽化の際には陸にでて、やや平らな面の上に定位した後、その背中から成虫が抜け出て、幼虫の殻の上に尾で立つようにして翅を広げる(直立型)。

下位分類

オセアニア以外の世界に広く生息し、78属788種が知られる。日本からは14属27種が知られる。一部のものはヤンマの名を与えられている。

サナエトンボ亜科 Gomphinae
  • アジアサナエ属 Asiagomphus
    • ヤマサナエ Asiagomphus melaenops (Selys)
    • キイロサナエ Asiagomphus pryeri
    • アマミサナエ Asiagomphus amamiensis amamiensis
    • オキナワサナエ Asiagomphus amamiensis okinawanus
    • ヤエヤマサナエ Asiagomphus yayeyamensis
  • Gomphus
    • ホンサナエ Gomphus postocularis (Selys)
ウチワヤンマ亜科 Lindeniinae
コガタサナエ亜科 Octogomphinae
  • Davidius
    • ダビドサナエ Davidius nanus (Selys, 1869)
    • モイワサナエ Davidius moiwanus (Matsumura & Okumura in Okumura, 1935)
    • クロサナエ Davidius fujiama (Fraser, 1936)
  • Trigomphus
    • フタスジサナエ Trigomphus interruptus (Selys)
    • オグマサナエ Trigomphus ogumai (Asahina)
  • Stylogomphus
    • オジロサナエ Stylogomphus suzukii (Oguma)
オナガサナエ亜科 Onychogomphinae

関連項目

参考文献

外部リンク


サナエトンボ科・(ムカシトンボ科)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 09:22 UTC 版)

ヤゴ」の記事における「サナエトンボ科・(ムカシトンボ科)」の解説

一般に細長い体でやや扁平、足は短め。砂や泥にもぐるものが多く動きはにぶい。中でもコオニヤンマ幼虫腹部団扇状に広がる上、触角団扇ようになった特異な姿である。

※この「サナエトンボ科・(ムカシトンボ科)」の解説は、「ヤゴ」の解説の一部です。
「サナエトンボ科・(ムカシトンボ科)」を含む「ヤゴ」の記事については、「ヤゴ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「サナエトンボ科」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サナエトンボ科」の関連用語

サナエトンボ科のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サナエトンボ科のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサナエトンボ科 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのヤゴ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS