フタスジサナエ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/18 16:39 UTC 版)
フタスジサナエ | ||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||
NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Trigomphus interruptus Selys, 1854 |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||
フタスジサナエ |
フタスジサナエ(学名:Trigomphus interruptus)は、トンボ目サナエトンボ科の昆虫である。
分布
日本特産種であり、福井県、静岡県以西に分布しているが山陰地方には生息の記録はない。地域によっては生息地は減少している[1]。
形態
小型のサナエトンボである。前胸全面の黒条は2本の個体が多いが消失した個体も見られる[1]。
生息環境
平地から丘陵地の周囲に樹林がある池沼に生息し、4月上旬ころから出現し6月初めころまで見られる[2]。
生態
幼虫(ヤゴ)は、腐植物の陰に隠れたり底の泥に浅く潜っている。卵の期間は2週間から3週間程度、幼虫の期間は2年程度(2年で1世代)、幼虫で越冬する[3]。
成熟したオスは水辺に静止し縄張りを占有する。訪れたメスを補足し交尾態となると周囲の抽水植物や木立に静止する。メスは単独で水際に飛来し、腹端をわずかに曲げホバリングしつつ卵を排出、時々打空して放卵する[4]。
脚注
参考文献
- 尾園暁・他『日本のトンボ (ネイチャーガイド)』文一総合出版、2012年。ISBN 978-4-8299-0119-9。
- 尾園暁・他『トンボハンドブック』文一総合出版、2024年。 ISBN 978-4-8299-8179-5。
- 梅田孝『写真でわかる!ヤゴの見分け方』世界文化社、2023年。 ISBN 978-4-418-23403-5。
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