サイバーリード筐体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 02:30 UTC 版)
『鉄拳3』の発売に合わせて開発された新型汎用筐体で、本作は当初はこの筐体とのセット売りで販売されていた。 筐体上部に96×16ドットのLEDパネルが埋め込まれており、ゲームと連動して文字情報や簡単なグラフィックを表示いる。同様のシステムで、筐体上部に連勝数を表示する7セグメントLEDと「WINNER」のプラッシュランプを搭載したセガの「バーサスシティ筐体」があり、それを発展させたシステムといえる。鉄拳3では、キャラクター選択時のアイライン部分の顔グラフィック表示や、技を出したときの技名表示などに使用された。 LEDパネルは、初期型はオレンジの単色3階調表示だったが、後期型と後述する『2』は赤・緑・オレンジの3色表示になった。 サイバーリード筐体は、前述のLEDパネルとの連動システムに対応しているゲームが少なかったことに加え、当時広く普及していたセガ製のシティ筐体や同じナムコ製汎用筐体の前代にあたるエクセリーナ筐体など既存の大半の汎用筐体と比べて、コンパネの高さやレバーの長さが異なるきらいがあったことや、縦画面のゲームには対応していない(縦画面での動作が不可能)なことから、ほとんど普及することなく淘汰された。後にはPlayStationのメモリーカードや、ドリームキャストのビジュアルメモリの挿入口を画面下に搭載し、それらとの連動対応タイトルの稼働に最適な作りとなった『サイバーリード2』が発売されるも、PlayStationとの連動対応タイトルが少なかったことや、ドリームキャストとの連動に関しては発売元のセガから既にビジュアルメモリ挿入口を搭載した汎用筐体を発売していたこともあり、また先述の前代のサイバーリード筐体の欠点も改善されなかったことから、こちらもあまり普及することはなかった。
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