コーデイト・ソネット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:15 UTC 版)
英語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります。That Nature is a Heraclitean Fire and of the comfort of the Resurrection コーデイト・ソネット(caudate sonnet)はソネットの拡張ヴァージョン。ソネットの標準形式である14行の後に、コーダ(ラテン語:cauda、「尾」の意味)が続く。この名称はコーダから取られている。 この形式を発明したのはフランチェスコ・ベルニ(en:Francesco Berni)だと信じられている。『Princeton Encyclopedia of Poetry』によると、この形式は風刺にもっとも多く使われる。たとえば、ジョン・ミルトンの『On the New Forcers of Conscience Under the Long Parliament』がその顕著な例である。 ジェラード・マンリ・ホプキンスは『That Nature is a Heraclitean Fire』でこの形式を使ったが、風刺的な雰囲気は少なかった。この詩はホプキンスがソネット形式のヴァリエーションを実験した多くのものの1つである。しかし、curtal sonnetと違って、ホプキンスのコーデイト・ソネットはコーダ部分の6行が追加されている他は従来のソネット形式を変えてはいない。ホプキンスは14行目と15行目を句またがりにすることで、拡張の効果を引き立たせた。 ホプキンスはロバート・ブリッジス(en:Robert Bridges)との手紙のやりとりの中で、このようなコーダの可能性を探った。ブリッジスがこの形式のミルトンの例をホプキンスに教えた。目的はミルトンの風刺的使用とは異なるが、詩の終わりに安定を追加するコーダの効果は似通っている。
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