コンテキストキーワードの利点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/21 22:49 UTC 版)
「予約語」の記事における「コンテキストキーワードの利点」の解説
前述の「問題点」は全て、レキシカルアナライザは厳密な正規表現(正規言語に限られた範囲の表現)によって先頭のトークンを切り出すことしかできず、パーサは厳密にLL(1)かLALR(1)の構文規則のみに従ってパースすることしかできない、という、聊か非現実的な前提の下では正しい。しかし実際の言語の処理系の実装では、レキシカルアナライザもパーザもアドホックに拡張されているのが普通である。コンテキストキーワードのようなものは一般に、何らかの指定されたキーワードの直後であるとか、記号の特殊な組み合わせといったような、アドホックな拡張によって容易に扱えるように設計されるのが通例であり、以上の問題点による実際の問題は小さい。 共通言語基盤 (CLI) のように、他の言語と共通のバックエンドやライブラリを使うためには、予約されている綴りを識別子として使うためのエスケープとともに、重要で必須な対応とも言える。
※この「コンテキストキーワードの利点」の解説は、「予約語」の解説の一部です。
「コンテキストキーワードの利点」を含む「予約語」の記事については、「予約語」の概要を参照ください。
- コンテキストキーワードの利点のページへのリンク