コンスタンチン・ソモフとは? わかりやすく解説

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コンスタンチン・ソモフ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 14:31 UTC 版)

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コンスタンチン・ソモフ
Konstantin Somov
自画像
生誕 1869年11月30日
ロシア帝国,サンクトペテルブルク
死没 1913年4月10日
フランス第三共和政,パリ

コンスタンチン・アンドレエヴィチ・ソモフ: Константин Андреевич Сомов / ラテン字母転写の例:Konstantin Andreyevich Somov, 1869年11月30日 - 1939年5月6日)はロシア画家で「芸術世界」の同人。3年がかりの最高傑作「青衣の夫人」は、18世紀の肖像画家の手法で描かれている。「コンスタンチン」は「コンスタンティン」、「ソモフ」は「ソーモフ」とも表記される[1]

略歴

サンクトペテルブルクで生まれた。美術史研究者でエルミタージュ美術館学芸員の家庭に生まれ、18世紀の西欧美術に早くから興味を持っていた。ペテルブルク帝国美術アカデミーにてイリヤ・レーピン1888年から1897年まで師事。在学中にアレクサンドル・ベノワと親交を結び、その紹介でディアギレフバクストの知遇を得る。この三者が『芸術世界』を創刊すると、ソモフはこの機関誌に任意で寄稿した。また他の同人の例に漏れず、ソモフも同性愛者であった[2]

1910年代を通じて、ロココ風道化師の場面や挿絵を、アレクサンドル・ブロークの詩集に寄せている。ソモフはワットーフラゴナールに霊感を受け、水彩グワッシュで描くことを好んだ。

作品の多くは海外で、とりわけドイツで展示され、ソモフに関する最初のモノグラフ1909年にドイツで出版された。

十月革命の後にアメリカ合衆国に移住するが、この国の環境が「自分の芸術にはまるで相容れない」と悟ってパリに移った。1925年に同地でセルゲイ・ラフマニノフの最も有名な肖像画の一つ[注釈 1]を完成させている。

パリに客死し、サン・ジュヌヴィエーヴ・デ・ボワ墓地に埋葬された。

2007年6月14日にソモフの風景画『虹』(1927年)がクリスティーズオークションに出品され、330万ポンドの価格をつけた。これはクリスティーズで競り出されたロシア美術としては、最高記録を更新した[3](ただし、後にナタリア・ゴンチャロワの「リンゴ狩り」が494万8000ポンドで落札されることにより、記録を塗り替えられた)。

主要作品一覧

脚注

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注釈

出典

  1. ^ a b 小川佐和子 (2015年9月30日). “映画と視覚芸術 : 帝政期ロシア映画における空間の画家エヴゲーニイ・バウエル”. 京都大学人文科学研究所. 2020年5月3日閲覧。
  2. ^ Ryan, Judith; Thomas, Alfred (2003), Cultures of Forgery: Making Nations, Making Selves, Routledge, p. 151, ISBN 0415968321 
  3. ^ Varoli, John (2007-06-14), “Russian Sale Sets Record, 'Crazy' Prices at Christie's, London”, Bloomberg, http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601088&sid=aM2sa1q3U_XY&refer=home 2007年9月20日閲覧。 
  4. ^ “ロシア人画家による高値の絵画トップ10”. ロシア・ビヨンド. (2014年11月3日). https://jp.rbth.com/multimedia/pictures/2014/11/03/10_50921 2020年5月3日閲覧。 




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