コモン・ロー法域における現代の運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/12 03:09 UTC 版)
「Pro hac vice」の記事における「コモン・ロー法域における現代の運用」の解説
pro hac vice として法廷に立つ権利は必ずしも保障されているものではなく、米50州に対するアンケートでは「ほとんどの法域では pro hac vice の許可は抑制的に、ときどき使われるべきものとして意図している」ことが示されている。 一般に、資格を持っていないある法域において pro hac vice の適用を求める弁護士が、記録上の代理人として弁護を行えるようにするには、必ず具体的に裁判所の許可を求めなければならない。その地域の規則と手続きにもよるが、これは例えば、その特定事件において資格のない弁護士の代理人業務を許可するように、当該法域で資格のある弁護士から pro hac vice を求める動議によって実現される。ほとんどの法域では、pro hac vice で代理人業務を行う弁護士は、その法域で資格のある弁護士(「ローカルカウンセル」と呼ばれる)と連携して業務を継続しなければならないが、当該事件についてローカルカウンセルに求められる、あるいは期待される関与の度合いにはかなりの幅がある。ローカルカウンセルが文書にサインし出廷も求められる裁判所もあれば、pro hac vice の代理人により高い独立性を認める裁判所もある。 動議に加え、法域外弁護士は通常は裁判所に対して、現地の弁護士会から優良状態法人の一員であることの声明の提出を求められ、裁判所または現地弁護士会に少額の手数料の支払いもある。例えばアメリカ合衆国デラウェア州連邦地裁では年間25ドルの費用が、同ニューヨーク南地区連邦地裁では pro hac vice 許可動議1回につき200ドルの費用が課せられる。
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