ゲーデル以後の展開とは? わかりやすく解説

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ゲーデル以後の展開

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 10:04 UTC 版)

ゲーデルの不完全性定理」の記事における「ゲーデル以後の展開」の解説

第一不完全性定理拡張として、証明の定義に、命題の証明より小さな否定命題の証明存在しないという性質追加した上で前提ω無矛盾性無矛盾性弱めた定理ジョン・バークリー・ロッサー (1936年) によって示された。この事実はω矛盾した算術理論考え場合などにおいて重要となる。なお算術内包するである体系(自然数標準モデルで真である公理に基づく体系)はω無矛盾なので、第1不完全性定理原型のままでも適用できる今日ではこちらの無矛盾性のみを仮定する強い定理ゲーデルの不完全性定理呼ばれるが、単にロッサーの定理、ゲーデル・ロッサーの定理などと呼ばれることもある。 第二不完全性定理に関しては、ゲーデルによる証明の定義に代えて、ロッサーによる上記の証明の定義を用いれば体系自身無矛盾性証明できることが、クライゼル (1960) によって指摘されている。2つの証明定義の同値性体系内では証明できないため、第2不完全性定理とは矛盾しないレオン・ヘンキンは、対角化により「Hは証明できる」と同値となる命題H(ヘンキン文)を構成し、その証明可能性に関する問題1952年提起した。この問題3年後1955年に、マーティン・レープによって解かれた。彼は、「Hの証明存在すればHである」が証明可能であれば、Hもまた証明可能であることを示したレープ定理)。Hに矛盾代入すれば、レープ定理から第二不完全性定理示せる。

※この「ゲーデル以後の展開」の解説は、「ゲーデルの不完全性定理」の解説の一部です。
「ゲーデル以後の展開」を含む「ゲーデルの不完全性定理」の記事については、「ゲーデルの不完全性定理」の概要を参照ください。

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