ゲルマン神秘主義者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 08:04 UTC 版)
「アルフレート・ローゼンベルク」の記事における「ゲルマン神秘主義者」の解説
ローゼンベルクは中世ドイツの神秘主義者エックハルトを信奉して真の宗教をドイツ神秘主義とし、1930年に『二○世紀の神話』を、1934年には『マイスター・エックハルトの宗教』を上梓した。 ローゼンベルクは反ユダヤだけでなく、反キリスト教会の立場にもあり、イエスが神であることや、イエスの復活などは信じていなかった。ローゼンベルクはキリスト教のアガペー(愛)、謙遜、ヘセド(憐憫)、ヘーン(恩寵)よりも、魂の美、自由で高貴な魂を重視し、ユダヤ教には不死の信仰や形而上学的な宗教がないとして、ユダヤ的=ローマ的世界観に代わって、北方種族のゲルマン的人間の内的側面を称揚した。 ローゼンベルクらドイツ右翼はパラケルススやヤーコプ・ベーメなどのドイツの黙示録的伝統こそを「ドイツ革命」と呼び、神と自然が一体となるゲルマン民族をユートピアとし、千年王国的、終末論的な革命待望の思想は右翼を強力にした。
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