ケーニヒ・ヴィルヘルム (装甲艦)とは? わかりやすく解説

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ケーニヒ・ヴィルヘルム (装甲艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/10 22:56 UTC 版)

艦歴
発注 テムズ鉄工造船所
起工 1865年
進水 1868年4月
就役 1869年
退役
その後 1921年4月にデコイ、解体処分。
除籍 1904年に除籍後、練習船となる。
前級 フリードリヒ・カール
次級 ハンザ
性能諸元(竣工時)
排水量 常備:9,754トン
満載:10,761トン
全長 115.0m
水線長 108.6m
全幅 18.3m
吃水 8.12m(常備)
8.6m(満載)
機関 型式不明石炭専焼円缶8基
+モーズレイ・ソン・フィルド式2気筒レシプロ機関1基1軸推進
最大出力 8,000hp(機関航行時)
1890年:8,440hp
最大速力 14.0ノット(機関航行時)
1890年:14.7ノット
航続距離 竣工時:10ノット/1,300海里
1896年:14ノット/1,570海里
燃料 石炭:750トン
1896年:830トン(常備)、1,030トン(満載)
乗員 竣工時:730~748名
1890年:1158名
兵装 竣工時:クルップ 1865年型 24cm(20口径)カノン砲18基
クルップ 1861年型 21cm(22口径)カノン砲5基

1882年:クルップ 1865年型 24cm(20口径)単装砲18基
クルップ 1861年型 21cm(22口径)カノン4基
15cm(30口径)単装砲7基
8.8cm(30口径)単装砲4基
オチキス 3.7cm(23口径)回転式5連装砲6基
35cm水中魚雷発射管単装5基

1890年:クルップ 1865年型 24cm(20口径)単装砲18基
15cm(30口径)単装砲1基
8.8cm(30口径)単装砲18基
35cm水中魚雷発射管単装5基
装甲 複合装甲(鉄板+木板)
舷側:127mm(水線最厚部)、89.9mm(水線末端部)
甲板:0mm
主砲バーベット:170mm
舷側砲郭部:150~203mm(側面部)
前部司令塔:100mm(側盾)、30mm(天蓋)
後部司令塔:50mm(側盾)、30mm(天蓋)

ケーニヒ・ヴィルヘルム (ドイツ語: SMS König Wilhelm) は、プロイセン王国海軍英語版およびドイツ帝国海軍の舷側砲門装甲艦である。

概要

本級はプロイセン王国海軍がイギリステムズ鉄工造船所に発注した装甲艦である。元はオスマン帝国海軍向けに設計されたファーティフトルコ語: Fatih: 征服帝)であったが、プロイセン王国が取得した。ドイツ帝国誕生後は、その海軍に所属が移った。

艦形と武装

竣工当時の「ケーニヒ・ヴィルヘルム」。煙突は船内に伸縮されている。
近代化改装後の「ケーニヒ・ヴィルヘルム」。
武装・装甲配置を示した図。

船体の基本形状は艦首水面下に衝角をもつ平甲板型船体に3本の帆走マストを立て、船体中央部には帆走時には船体に引き込める2本煙突が立ち、間には操舵艦橋が設けられていた。船体内部には150mmから203mmにもなる装甲板をリベットで組み立てた砲郭(ケースメイト)があり、甲板上に突き出るように厚さ170mmにもなる筆箱状のバーベットが前後に一つずつ設けられ、内部には21cm砲が単装砲架で2基ずつ配置され端部に開けられた砲門で射界を得る工夫であった。舷側の砲門部には片舷9か所の砲門が開けられ、砲郭内の24cm砲を片舷9基ずつ計18基を配置した。

1890年代に近代化改装を受けた折にボイラーを換装して帆走設備は全廃し、見張り所を持つ前後マストとなった。

関連項目

参考図書

  • 「Conway All The World's Fightingships 1860-1905」(Conway)

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