グレッグ・ジェフリーズとは? わかりやすく解説

グレッグ・ジェフリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 00:30 UTC 版)

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グレッグ・ジェフリーズ
Gregg Jefferies
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州・バーリンゲーム
生年月日 (1967-08-01) 1967年8月1日(54歳)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 内野手外野手
プロ入り 1985年 ドラフト1巡目(全体20位)
初出場 1987年9月6日
最終出場 2000年5月29日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

グレゴリー・スコット・ジェフリーズ(Gregory Scott Jefferies、1967年8月1日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州バーリンゲーム出身の元プロ野球選手内野手外野手)。

経歴

幼少期から元マイナーリーガーだった父親に、プールの中でバットを振るなどの独自の練習方法で鍛えられた[1]1985年のMLBドラフトで1巡目(全体20位)にニューヨーク・メッツから指名を受け、6月13日に契約[2]

1985年はルーキー級キングスポート・A級コロンビアでプレイし、合計で打率.326・28盗塁を記録[3]1986年はA級コロンビア・A級リンチバーグ・AA級ジャクソン合計で打率.353・16本塁打・111打点・57盗塁[3]の成績で、マイナーリーグMVPを受賞。1987年もAA級ジャクソンで打率.367・20本塁打・101打点・187安打・48二塁打・出塁率.423・OPS1.021を記録し[3]、2年連続のMVPを獲得。メジャーに昇格し、9月6日ロサンゼルス・ドジャース戦で弱冠20歳にしてメジャーデビュー[2]1988年はAAA級タイドウォーターで打率.282・32盗塁[3]を記録して終盤メジャーに再昇格し、不調だったハワード・ジョンソンに代わって主に三塁手で起用される[4]。打率.321・6本塁打・17打点を記録し、チームは2年ぶりに地区優勝を果たす。ドジャースとのリーグチャンピオンシップシリーズ第1戦で、この年59イニング連続無失点のメジャー新記録を樹立し、この日も8回まで無得点に抑え込まれていたオーレル・ハーシュハイザーから、9回に逆転の足掛かりとなる安打を放った[5]。3勝3敗のタイで迎えた第7戦では2回無死満塁の場面でタイムリーエラーを犯し、これをきっかけに一挙5失点[6]。打線もハーシュハイザーに完封され敗退、リーグ優勝を逃した。そして結果的にこれが自身最初で最後のポストシーズンゲームとなった。29試合の出場ながらルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票で3ポイントを獲得して6位に入った[7]

1989年は前年オフにウォーリー・バックマンがトレードで移籍したため二塁手のレギュラーとなる。打率.258・12本塁打・56打点・21盗塁を記録し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票で3位に入った[8]1990年は打率.283・15本塁打、リーグトップの40二塁打。1991年はシーズン序盤は三塁、中盤以降は二塁、終盤はジョンソンが外野手に転向したため再び三塁を守った[9]12月11日ブレット・セイバーヘイゲン他1選手との交換トレードで、ケビン・マクレイノルズ他1選手と共にカンザスシティ・ロイヤルズに移籍[2]

1992年はシーズンを通じて三塁での起用となり[4]、打率.285・75打点の成績。1993年2月22日フェリックス・ホセ他1選手との交換トレードで、マイナー1選手と共にセントルイス・カージナルスに移籍[2]

移籍後は一塁手として起用される[4]。6月に打率.444を記録[10]するなど前半戦で打率.343・12本塁打・112安打・27盗塁[11]の好成績で自身初のオールスターゲームに選出される。いずれもキャリアハイの打率.342・186安打・16本塁打・83打点・46盗塁・出塁率.408を記録した。1994年は2年連続でオールスターゲームに選出され、1番・一塁で先発出場を果たした[12]。打率.325・12本塁打・55打点の好成績を挙げるが、ストライキの影響でシーズンが打ち切られた。10月18日フリーエージェントとなり、12月14日フィラデルフィア・フィリーズと4年総額2000万ドルで契約[2][13]1995年8月25日のドジャース戦でサイクルヒットを達成。先発した野茂英雄からは本塁打・三塁打を放った[14]1998年8月28日に後日発表の1選手との交換トレードでアナハイム・エンゼルスに移籍[2]。同年12月28日に2年450万ドルでデトロイト・タイガースと契約[2][13]2000年限りで現役を引退した。

詳細情報

受賞歴・記録

年度別打撃成績

















































O
P
S
1987 NYM 6 6 6 0 3 1 0 0 4 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .500 .500 .667 1.167
1988 29 118 109 19 35 8 2 6 65 17 5 1 0 1 8 0 0 10 1 .321 .364 .596 .960
1989 141 559 508 72 131 28 2 12 199 56 21 6 2 5 39 8 5 46 16 .258 .314 .392 .706
1990 153 659 604 96 171 40 3 15 262 68 11 2 0 4 46 2 5 40 12 .283 .337 .434 .771
1991 136 539 486 59 132 19 2 9 182 62 26 5 1 3 47 2 2 38 12 .272 .336 .374 .710
1992 KC 152 657 604 66 172 36 3 10 244 75 19 9 0 9 43 4 1 29 24 .285 .329 .404 .733
1993 STL 142 612 544 89 186 24 3 16 264 83 46 9 0 4 62 7 2 32 15 .342 .408 .485 .893
1994 103 447 397 52 129 27 1 12 194 55 12 5 0 4 45 12 1 26 9 .325 .391 .489 .880
1995 PHI 114 521 480 69 147 31 2 11 215 56 9 5 0 6 35 5 0 26 15 .306 .349 .448 .797
1996 104 446 404 59 118 17 3 7 162 51 20 6 0 5 36 6 1 21 9 .292 .348 .401 .749
1997 130 531 476 68 122 25 3 11 186 48 12 6 0 0 53 7 2 27 8 .256 .333 .391 .724
1998 125 520 483 45 142 22 3 8 194 48 11 3 1 6 29 4 1 27 17 .294 .331 .402 .733
ANA 19 72 72 7 25 6 0 1 34 10 1 0 0 0 0 0 0 5 2 .347 .347 .472 .819
'98計 144 592 555 72 167 28 3 9 228 58 12 3 1 6 29 4 1 32 19 .301 .333 .411 .744
1999 DET 70 225 205 22 41 8 0 6 67 18 3 4 0 3 13 1 4 11 9 .200 .258 .327 .585
2000 41 160 142 18 39 8 0 2 53 14 0 2 0 2 16 1 0 10 7 .275 .344 .373 .717
通算:14年 1465 6072 5520 761 1593 300 27 126 2325 663 196 63 4 52 472 59 24 348 156 .289 .344 .421 .765
  • 各年度の太字はリーグ最高

参考資料

[脚注の使い方]
  1. ^ Mike Eisenbath; Stan Musial (1999). The Cardinals Encyclopedia. Temple University Press. ISBN 1566397030 
  2. ^ a b c d e f g Transactions” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年8月7日閲覧。
  3. ^ a b c d Register Batting” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年8月6日閲覧。
  4. ^ a b c Standard Fielding” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年8月7日閲覧。
  5. ^ 1988 National League Championship Series (NLCS) Game 7, Mets at Dodgers, October 12” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年8月7日閲覧。
  6. ^ 1988 National League Championship Series (NLCS) Game 7, Mets at Dodgers, October 12” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年8月7日閲覧。
  7. ^ NL Rookie of the Year Voting” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年8月7日閲覧。
  8. ^ NL Rookie of the Year Voting” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年8月7日閲覧。
  9. ^ 1991 Batting Game Log” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年8月7日閲覧。
  10. ^ Months” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年8月7日閲覧。
  11. ^ First or Second Half” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年8月7日閲覧。
  12. ^ 1994 All-Star Game Box Score, July 12” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年8月7日閲覧。
  13. ^ a b Salaries” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年8月7日閲覧。
  14. ^ Los Angeles Dodgers at Philadelphia Phillies Box Score, August 25, 1995” (英語). Baseball-Reference.com. 2020年8月7日閲覧。

外部リンク





固有名詞の分類

アメリカ合衆国の野球選手 デリック・ターンボウ  スティーブ・コックス  グレッグ・ジェフリーズ  ジョン・ニース  ゲーリー・カーター
ニューヨーク・メッツの選手 デーブ・ウィリアムス  シェーン・スペンサー  グレッグ・ジェフリーズ  ジョン・ニース  ゲーリー・カーター
セントルイス・カージナルスの選手 トリップ・クローマー  ダリル・カイル  グレッグ・ジェフリーズ  ダグ・クリーク  ピート・アレクサンダー
フィラデルフィア・フィリーズの選手 ピート・ローズ  ボン・ヘイズ  グレッグ・ジェフリーズ  ケーシー・ステンゲル  クリス・コースト
デトロイト・タイガースの選手 アーマンド・ガララーガ  オースティン・ジャクソン  グレッグ・ジェフリーズ  スコット・サンダース  ロデリック・アレン
ロサンゼルス・エンゼルス及びその前身球団の選手 アンディ・シーツ  デリック・ターンボウ  グレッグ・ジェフリーズ  ミッチ・ウィリアムス  フェルナンド・バレンズエラ
カンザスシティ・ロイヤルズの選手 ロン・メイヘイ  デビッド・デヘスース  グレッグ・ジェフリーズ  ジェリー・エイデアー  フィル・ハイアット

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