ダグ・クリークとは? わかりやすく解説

ダグ・クリーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/08 16:24 UTC 版)

ダグ・クリーク
Doug Creek
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 バージニア州フレデリック郡ウィンチェスター
生年月日 (1969-03-01) 1969年3月1日
没年月日 (2024-07-28) 2024年7月28日(55歳没)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 1991年 MLBドラフト7巡目
初出場 MLB / 1995年9月17日
NPB / 1998年4月5日
最終出場 MLB / 2005年10月1日
NPB / 1998年10月12日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム アメリカ合衆国

ポール・ダグラス・クリークPaul Douglas "Doug" Creek, 1969年3月1日 - 2024年7月28日)は、アメリカ合衆国バージニア州フレデリック郡ウィンチェスター出身のプロ野球選手投手)。左投左打。

経歴

ジョージア工科大学時代の1989年に第18回日米大学野球選手権に出場している。なお、代表時のチームメイトには同じく後にNPB入りするクリス・ヘイニーエリック・シュールストロムらがいる[1]

1990年MLBドラフト5巡目(全体152位)でカリフォルニア・エンゼルスから指名されるが、この時は契約しなかった。

1991年MLBドラフト7巡目(全体181位)でセントルイス・カージナルスから指名され、プロ入り。

1995年9月17日にメジャーデビューを果たすと、翌1996年サンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍し、左のワンポイントリリーフ・ショートリリーフなどで63試合に登板した。

1998年スライダーを武器とする先発左腕として阪神タイガースに入団。開幕三戦目に登板するなどローテーション定着が期待されたが、開幕1ヶ月で二軍落ち。二軍では9勝1敗防御率2.16を記録しエースとして活躍し、ウエスタン・リーグ優勝に貢献し10月には一軍復帰したが、一軍では全く通用せず未勝利に終わり一年で退団。

その後、1999年シカゴ・カブスでメジャー復帰。2000年タンパベイ・デビルレイズに移籍すると再び中継ぎとして活躍した。2002年のシーズン途中からはシアトル・マリナーズ、翌2003年トロント・ブルージェイズでプレー。2005年デトロイト・タイガースで1年ぶりにメジャーに復帰し、20試合に登板した。この年を最後に現役引退した。

2024年4月に膵臓癌と診断され、7月28日に死去した。55歳没[2][3]

人物

大学時代、工学博士号を取得したというインテリでもあった。カーブ、チェンジアップ、そして左腕特有のスクリューボールで、緩急と縦の変化を駆使して三振をとるテクニシャン。また、ストレートは、149キロと、虎投待望の左の先発投手として首脳陣の期待も熱かった。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
1995 STL 6 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 24 6.2 2 0 3 0 0 10 0 0 0 0 0.00 0.75
1996 SF 63 0 0 0 0 0 2 0 -- .000 220 48.1 45 11 32 2 2 38 2 0 41 35 6.52 1.59
1997 3 3 0 0 0 1 2 0 -- .333 64 13.1 12 1 14 0 0 14 0 0 12 10 6.75 1.95
1998 阪神 7 6 0 0 0 0 4 0 -- .000 132 28.2 23 4 25 0 0 24 0 2 21 18 5.65 1.67
1999 CHC 3 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 32 6.0 6 1 8 1 0 6 1 0 7 7 10.50 2.33
2000 TB 45 0 0 0 0 1 3 1 2 .250 265 60.2 49 10 39 3 2 73 3 0 33 31 4.60 1.45
2001 66 0 0 0 0 2 5 0 15 .286 279 62.2 51 7 49 5 4 66 4 0 34 30 4.31 1.60
2002 29 0 0 0 0 2 1 0 4 .667 172 37.1 39 8 21 1 3 37 2 0 27 26 6.27 1.61
SEA 23 0 0 0 0 1 1 0 1 .500 90 18.1 18 2 14 1 4 19 2 0 10 10 4.91 1.75
'02計 52 0 0 0 0 3 2 0 5 .600 262 55.2 57 10 35 2 7 56 4 0 37 36 5.82 1.65
2003 TOR 21 0 0 0 0 0 0 0 2 ---- 69 13.2 14 2 12 3 2 11 2 0 6 5 3.29 1.90
2005 DET 20 0 0 0 0 0 0 0 1 ---- 101 22.1 27 7 7 0 0 18 0 0 18 17 6.85 1.52
MLB:9年 279 3 0 0 0 7 14 1 *25 .333 1316 289.1 263 49 199 16 17 292 16 0 188 171 5.32 1.60
NPB:1年 7 6 0 0 0 0 4 0 -- .000 132 28.2 23 4 25 0 0 24 0 2 21 18 5.65 1.67
  • 「-」は記録なし
  • 通算成績の「*数字」は不明年度がある事を示す

記録

NPB投手記録
NPB打撃記録
  • 初安打:同上、3回表に野村弘樹から中前安打

背番号

  • 37(1995年、1999年)
  • 51(1996年 - 1997年)
  • 21(1998年)
  • 38(2000年 - 2002年途中)
  • 36(2002年途中 - 同年終了)
  • 39(2003年)
  • 52(2005年)

代表歴

脚注

  1. ^ 第18回 日米大学野球選手権(2018年10月9日閲覧)
  2. ^ Gaydos, Ryan (2024年7月29日). “Doug Creek, former MLB relief pitcher, dead at 55” (英語). Fox News. 2024年7月30日閲覧。
  3. ^ 元阪神投手のダグ・クリークさんがすい臓がんのため死去 55歳 メジャーを経て左腕の先発投手としてプレー”. デイリースポーツ (2024年8月3日). 2024年8月3日閲覧。

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類

アメリカ合衆国の野球選手 ケーシー・ステンゲル  バート・アッベイ  ダグ・クリーク  マイケル・レストビッチ  マット・ラトス
阪神タイガース及びその前身球団の選手 アンディ・シーツ  池辺巌  ダグ・クリーク  柴田講平  三船正俊
シカゴ・カブスの選手 スコット・サンダース  キャップ・アンソン  ダグ・クリーク  マイケル・レストビッチ  ミッチ・ウィリアムス
セントルイス・カージナルスの選手 ダリル・カイル  グレッグ・ジェフリーズ  ダグ・クリーク  ピート・アレクサンダー  フェルナンド・バレンズエラ
サンフランシスコ・ジャイアンツの選手 ゲーリー・カーター  ケーシー・ステンゲル  ダグ・クリーク  マーク・キャリオン  ボブ・メルビン
デトロイト・タイガースの選手 スコット・サンダース  ロデリック・アレン  ダグ・クリーク  マーク・キャリオン  フィル・ハイアット
トロント・ブルージェイズの選手 ケン・モッカ  ジョージ・ベル  ダグ・クリーク  ボブ・メルビン  マルコ・スクータロ
シアトル・マリナーズの選手 スコット・サンダース  ロデリック・アレン  ダグ・クリーク  エイドリアン・ベルトレ  ホセ・ビドロ
タンパベイ・レイズ及びタンパベイ・デビルレイズの選手 アンディ・シーツ  スティーブ・コックス  ダグ・クリーク  ディッキー・ゴンザレス  ノーム・チャールトン

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ダグ・クリーク」の関連用語

ダグ・クリークのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ダグ・クリークのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのダグ・クリーク (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS