グリーンバンク天文台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/04 06:29 UTC 版)
「アメリカ国立電波天文台」の記事における「グリーンバンク天文台」の解説
ウェストバージニア州グリーンバンクでは、グリーンバンク望遠鏡と呼ばれる世界一大きい可動式電波天文台を建設し運用している。グリーンバンク市は、国指定の電波規制地域の中心にある。13,000平方マイルにおよぶこの地域では、観測の妨げになる電磁波の発信が規制されている。この地域は1958年に、連邦通信委員会(FCC)により電波規制地域として指定され、特に電波望遠鏡の周辺では、いかなる固定的な電波発信機器の使用が禁止されている。地域内のその他の地域では、テレビ・ラジオ放送局などの固定的な電波発信機は、望遠鏡から離れた方向へ向けられており、発信できる電波の電力も制限されている。それでも、この場所を完全に電波汚染から開放することは不可能である。外部からの干渉を少しでも防ぐために、電波望遠鏡の周辺には、松の木が植えられている。松の葉は、観測に使われるの周波数領域の波長と同じくらい長さなので、この松の葉が電磁波を吸収・散乱することにより、望遠鏡への電波干渉を和らげることができる。かつて、天文台は、魚類野生生物局(en:US Fish & Wildlife Service)によってアメリカムササビ(North American flying squirrels)に取り付けられた電波発信機からの干渉に悩まされた。また、電子フェンスやその他の電波発信源は、天文台に大きな問題を引き起こしている。グリーンバンク天文台は、その他にも、多くのすぐれた望遠鏡を備えている。
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