グリーノックからクライド湾へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 01:18 UTC 版)
「カレドニアン鉄道」の記事における「グリーノックからクライド湾へ」の解説
1850年代半ば、クライド湾での蒸気船への連絡が非常に重要になってきて、アーガイル(英語版)や島嶼部からグラスゴーまでの所要時間が非常に重要となった。グリーノック駅と埠頭の不便な状況のため、より便利なルートをという考えが出てきて、1862年にグリーノック・アンド・ウェイミス・ベイ鉄道(英語版)が認可された。この会社は独立した会社で、ビュート島のロスシーからの速い連絡を目的としていた。1865年5月13日に開通し、1893年8月にカレドニアン鉄道に合併したが、開通時からカレドニアン鉄道が営業していた。 1889年に、カレドニアン鉄道自身がグリーノックからより便利な場所にあるゴウロック(英語版)までの延長線を開業させたが、これにはスコットランドで最長となるニュートン・ストリートトンネルという高価な建設工事が伴った。 競合する鉄道および蒸気船と競争するために、カレドニアン鉄道は独立した蒸気船事業者への依存に不満を感じるようになり、直接蒸気船を運航する権利を手に入れようとし始めた。競争の観点からこれは議会によって拒絶され、これに対応してカレドニアン鉄道は名目上は独立したカレドニアン・スティーム・パケット・カンパニー(英語版)を1889年に設立した。この会社はかなり広く航路を開設し、1948年の鉄道網国有化後はイギリス国鉄所有となったが、1968年に売却され、後に国有のカレドニアン・マクブレイン(英語版)の一部となった。
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