グリヴナの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/14 16:37 UTC 版)
「グリヴナ (通貨)」の記事における「グリヴナの種類」の解説
グリヴナは流通した地域・時代により、異なる形状と重量を持つ。 モネトナヤ・グリヴナ(貨幣のグリヴナ) - 大型で、他の貨幣と兌換不能の地金。12 - 13世紀のキエフ・ルーシの無貨幣期(ru)(自国内で貨幣を鋳造していなかった時期)に用いられていた。 キエフスカヤ・グリヴナ(キエフ・グリヴナ) - 11世紀より、南ルーシで流通していた。重さは165gであり、六角形に形成された。なお11世紀のものには140 - 160gの差がみられる。 ノヴゴロドスカヤ・グリヴナ(ノヴゴロド・グリヴナ) - 約204gで銀製、棒状。はじめ北西ルーシで用いられていたが、12世紀からはルーシ全域に流通した。 チェルニゴフスカヤ・グリヴナ(チェルニゴフ・グリヴナ) - キエフとノヴゴロドのグリヴナの中間的な形態を持つ。すなわち、形はキエフのものに近いが、重さはノヴゴロドのものに近い。 タタールスカヤ・グリヴナ(タタール・グリヴナ) - 船状の形をしており、14世紀のポヴォルジエ(ru)(ヴォルガ川流域)で、ジョチ・ウルスの硬貨と併用して用いられた。 リトフスキー・ルーブリ / リトフスカヤ・グリヴナ(en)(リトアニア・ルーブリ / グリヴナ) - 銀製、棒状で、1つまたは複数の凹みがある。長さ10 - 17cm、重さ100 - 105g。12 - 15世紀にかけて、リトアニア大公国で用いられた。 上記以外には、文献上に、ヴォルガ(1137年)、ルーシ(14世紀末)、モスクワ(1544年)などの地名を冠したグリヴナが記述されている。
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