クロアシアホウドリとは? わかりやすく解説

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黒足信天翁

読み方:クロアシアホウドリ(kuroashiahoudori)

アホウドリ科海鳥

学名 Diomedea nigri


クロアシアホウドリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/28 09:03 UTC 版)

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クロアシアホウドリ
クロアシアホウドリ Diomedea nigripes
保全状況評価
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ミズナギドリ目 Procellariiformes
: アホウドリ科 Diomedeidae
: アホウドリ属 Diomedea
: クロアシアホウドリ D. nigripes
学名
Diomedea nigripes (Audubon, 1849)
和名
クロアシアホウドリ
英名
Black-footed albatross

クロアシアホウドリ(黒足阿呆鳥、黒足信天翁、Diomedea nigripes)は、ミズナギドリ目アホウドリ科アホウドリ属に分類される鳥類

分布

主に北太平洋に生息。

夏季はベーリング海アラスカ湾アリューシャン列島周辺に渡り、冬季になるとハワイ諸島マーシャル諸島などで繁殖する。日本では聟島列島鳥島尖閣諸島北小島で繁殖する。

2013年4月、伊豆諸島の八丈小島(無人島)において約30羽が営巣を開始したことが市民団体によって確認された[1]。南方の鳥島および小笠原諸島から飛来したとみられる[2]。2017年には8ペアの産卵と3羽の孵化、ヒナ2羽の巣立ちにより世界最北の繁殖地となった[3]

形態

全長68-74センチメートル。翼開張193-213センチメートル。体重2.2-4.1キログラム。全身は黒褐色の羽毛で被われる。嘴基部周辺や眼下部は白い羽毛で被われる。尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)の色彩が白い個体もいる。翼の色彩は黒褐色で、初列風切の羽軸は白い。

嘴の色彩は暗灰色。後肢の色彩は黒い。種小名nigripesは「黒い足の」の意で、和名や英名(black-footed)と同義。

幼鳥は額が白い羽毛で被われ、嘴の色彩が淡褐色の個体もいる。

生態

海洋に生息する。

食性は動物食で、魚類甲殻類軟体動物などを食べる。

繁殖形態は卵生。集団繁殖地(コロニー)を形成する。1回に1個の卵を産む。雌雄交代で抱卵する。孵化した雛は日中は巣から離れて日陰に入る。

画像

関連項目

脚注

  1. ^ 八丈小島におけるクロアシアホウドリに関する報告と今後の保全対策”. 日本野鳥の会東京支部研究部. 2014年3月21日閲覧。
  2. ^ 絶滅危惧種クロアシアホウドリ、八丈小島に生息 2013年4月26日付(読売新聞
  3. ^ “クロアシアホウドリ 八丈島近くで繁殖成功 初確認、絶滅危惧種の近縁”. 日本経済新聞朝刊. (2017年5月2日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG02H0C_S7A500C1000000/ 

参考文献

  • 安部直哉 『山渓名前図鑑 野鳥の名前』、山と渓谷社2008年、37頁。
  • 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版、2000年、31頁。
  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科7 鳥類I』、平凡社1986年、52-53、176頁。
  • 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会2007年、68-69頁。
  • 中村登流監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社1984年、139、190頁。
  • 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、23頁。

外部リンク




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