クリーチャー・エフェクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 16:11 UTC 版)
「フリントストーン/モダン石器時代」の記事における「クリーチャー・エフェクト」の解説
映画のクリーチャー・エフェクトを担当したのは、ブライアン・ヘンソン率いるジム・ヘンソンズ・クリーチャーショップ(以下クリーチャーショップ)である。映画『フリントストーン』のイメージを決定付けるといえるデザイン面では、アンブリン側はほとんど白紙の状態であり、ほぼクリーチャーショップが全権を任されたといってもよい。わずか12週間で20種ものアニマトロニクスのクリーチャーを、製作し演技させることとなった。 ジョン・グッドマン演じるフレッド・フリントストーンは採石場のクレーンドライバーであり、彼が操るクレーンはブロントサウルスである。このブロントサウルスはクリーチャーショップが製作したアニマトロニクスの中でも最大級のものであり、数カ月を費やして製作されたものだ。高さ20フィートの首は、ケーブルと油圧機器の組み合わせで、しなやかに三次元的に動かすことが可能だ。ケーブルはアルミニウムの骨格のそれぞれの関節のバランスを調節し、立体的な動きを可能にしており、油圧装置が左右の傾きを制御する。巨大な頭部にはリニアモーターとサーボが仕組まれ、恐竜の眼とまぶたを動かすことが可能だ。ブロントクレーンは室内ではフォームラテックスの皮膚を見せるが、屋外セットに出る時は線路の上を動く。 フレッドの石盤タイムカードを打つステゴサウルスも4人の操演者に操られるアニマトロニクスで、帰宅したフレッドを熱狂的に迎える、一家のペットのディーノもまたアニマトロニクスである。ディーノの全身ショットには、ILM社のCGが採用され、パフォーマンスコントロールシステムを用いたハンドパペットによるクローズアップショットのディーノと併用されている。他に、クリーチャーショップが製作したものを挙げると、巨大なロブスター2体を使った芝刈り機、ディクタバード(録音鳥)、またフリントストーン家でシャワーと皿洗い機として使用されている10フィートのマストドンなども製作された。 これらクリーチャーの成功は、アニマトロニクスとCG映像は競合するというよりも、互いに補完的な技術効果を持つということを映画の画面上で示した。
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