ギンガムとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 服飾 > 衣類 > 綿布 > ギンガムの意味・解説 

ギンガム【gingham】

読み方:ぎんがむ

染め糸とさらし糸を使って棒縞格子柄に織った平織り薄地綿布。夏の婦人服子供服などに用いる。


ギンガム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/24 04:53 UTC 版)

緑と白のハンカチ

ギンガム: Gingham: Vichy)は、平織り綿織物の一種[1]

チェック(格子模様)である場合が多く、その模様自体をギンガムチェックと呼ぶ。

概要

名称の由来は諸説あるが、その一つとしてマレー語Genggang[2](意味は「縞模様」)[3]が挙げられる。また、フランスの地方名であるGuingampガンガン)を由来とする説もある[1]

当初はストライプ柄をギンガムと呼んでおり、例えば1828年のロンドンの雑誌にはpink striped ginghamという記述が見られる[4]。また、ヴィクトリア朝時代のアンブレラは、その柄からa gingham と呼ばれていたこともあったという説もある[4]

なお、60番手の綿糸を用いた上質なものを、シャンブレーギンガムと呼ぶ場合もある[5]

また、ギンガムより地薄の織物(綿織物毛織物)をZephyr(ゼファー)と呼ぶ定義もある[6]

使用例

オズの魔法使い』の1939年の映画版では、主人公のドロシーが、青と白のギンガムのワンピースを着用している設定だった。

女優のブリジット・バルドーはピンクのヴィシー・チェック[注釈 1]を好んだといわれる[8]1959年の2度目の結婚の際に着用し、ブームとなった。

ギンガム柄のボタンダウンシャツ(イギリスのブランド「ベンシャーマン」など)は、モッズファッションのアイテムの一つとして1960年代から用いられている。また、モッズコートの裏地として使用されることもある。

神戸屋レストラン1987年から、ギンガムチェックの青いエプロン[注釈 2]を店員の制服に用いている[9]

マンチェスター・ユナイテッドFCは、2012/13シーズンに、濃淡の赤を用いたギンガム調のユニフォームを採用している[10]

脚注

注釈

  1. ^ ヴィシーはフランス語で「ギンガム」の意味[7]
  2. ^ 当初の色は濃茶だった。

出典

  1. ^ a b 角山幸洋「ギンガム」『日本大百科全書(ニッポニカ)小学館https://kotobank.jp/word/%E3%81%8E%E3%82%93%E3%81%8C%E3%82%80-3149531#E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E5.85.A8.E6.9B.B8.28.E3.83.8B.E3.83.83.E3.83.9D.E3.83.8B.E3.82.AB.292024年11月23日閲覧 
  2. ^ Pusat Rujukan Persuratan Melayu” (Malay). Kuala Lumpur, Malaysia: Dewan Bahasa dan Pustaka. 2012年7月15日閲覧。 “genggang:(génggang) sj kain yg bercorak berjalur-jalur atau dam; ~ lapis sj kuih yg dibuat drpd tepung.”
  3. ^ ギンガムGA 特殊紙 紙辞典
  4. ^ a b Did old-fashioned gingham always have checks?”. quezi.com. 2010年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年3月12日閲覧。
  5. ^ 船戸道子「ギンガム」『改定新版 世界大百科事典平凡社https://kotobank.jp/word/%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%A0-540272022年5月17日閲覧 
  6. ^ 角山幸洋「ゼファー」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館https://kotobank.jp/word/%E3%81%9C%E3%81%B5%E3%81%82%E3%83%BC-3157480#E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E5.85.A8.E6.9B.B8.28.E3.83.8B.E3.83.83.E3.83.9D.E3.83.8B.E3.82.AB.292024年11月24日閲覧 
  7. ^ "モニーク・リヨネの刺繍作品展 2006.4.24~5.13". www.lin-net.com. 2008年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月15日閲覧
  8. ^ ブリジット・バルドー生誕祭【ニュース】宝島社のファッション誌「InRed」、最新号の付録はバルドーポーチ”. www.cinefil-imagica.com. 2012年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月15日閲覧。
  9. ^ 神戸屋レストランのこだわり”. 株式会社神戸屋. 2012年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月15日閲覧。
  10. ^ Manchester United 12/13 Nike Home Football Shirt”. footballshirtculture.com. 2012年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月15日閲覧。

関連項目

外部リンク


ギンガム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 06:08 UTC 版)

トランスフォーマーZ」の記事における「ギンガム」の解説

プリマスX2S(三菱エクリプス)に変形

※この「ギンガム」の解説は、「トランスフォーマーZ」の解説の一部です。
「ギンガム」を含む「トランスフォーマーZ」の記事については、「トランスフォーマーZ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ギンガム」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「ギンガム」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



ギンガムと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ギンガム」の関連用語

ギンガムのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ギンガムのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのギンガム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのトランスフォーマーZ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS