キープカルムとは? わかりやすく解説

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キープカルム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/22 07:18 UTC 版)

キープカルム
第1回しらさぎステークスパドック
(2025年6月22日)
欧字表記 Keep Calm[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2021年4月8日(4歳)[1]
ロードカナロア[1]
ダンスアミーガ[1]
母の父 サクラバクシンオー[1]
生国 日本北海道千歳市[1]
生産者 社台ファーム[1]
馬主 前田晋二[1]
調教師 中竹和也栗東[1]
調教助手 植野貴也[2]
競走成績
生涯成績 15戦5勝[1]
獲得賞金 1億4082万9000円[1]
(2025年6月22日現在)
勝ち鞍
GIII しらさぎS 2025年
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キープカルム(欧字名:Keep Calm2021年4月8日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に2025年しらさぎステークス

馬名の意味は、冷静を保つ[3]

経歴

2歳(2023年)

2023年10月8日、京都競馬場第5レースの2歳新馬戦(芝1800m)で、鞍上に岩田望来を起用しデビューした。中団に付けると、外から先頭に差を詰めて行く。直線では、早めに先頭に立ったジャンタルマンタルを追ったが、届かず2着に敗れた[4]。次戦は、2歳未勝利戦に出走。鮫島克駿との新コンビとなった。好スタートを切ると、馬群の前目に付け、他馬の動向を伺う。直線に入ると、先頭のインファイターをゴール直前に交わし、後続のウォーターリヒトなどを寄せ付けず、初勝利を飾った[5]。次走に陣営は、初の重賞挑戦となる京都2歳ステークスを選択した[6]。単勝オッズは、ギャンブルルームやサトノシュトラーセなどに人気を譲り、8番人気に甘んじた。道中は後方に付け追走する。直線で内側に動かし強襲するが、シンエンペラーダノンデサイルなどに交わされ4着に敗れた[7]

3歳(2024年)

3歳シーズンは、1勝クラス・つばき賞から始動した。初の1番人気に推されるも、メイショウタバルに逃げ切られ2着[8]皐月賞トライアル競走である若葉ステークスでは、先に抜け出したミスタージーティーとホウオウプロサンゲを交わせず3着に敗れた[9]。次走の1勝クラス・ひめさゆり賞は、鞍上に荻野極を迎え、単勝オッズ1.5倍の圧倒的な1番人気に推された。前団に付けた後、4コーナーで先頭に立つと、後続からやって来たキャントウェイトをなんとか退け、2勝目を挙げた[10]。次走の京都新聞杯では、鞍上に武豊を起用[11]。道中から大外を周って先頭勢を追って行ったが、伸び脚を欠き5着に敗れる[12]。休養を挟み、その後は2勝クラスの五頭連峰特別で永島まなみとタッグを組み2着と[13]三浦皇成と新コンビを組んで挑んだ2勝クラス・木更津特別で勝利[14]。3勝クラス・キセキCでは、アンドレアシュ・シュタルケとコンビを組んで出走。内側の前団に付け、直線に入ると他馬とぶつかりながら、先頭のスズカダブルを追い、最後に差し切りオープン入りを決めた[15]。リゲルステークスは、再び三浦とコンビを組み出走。直線でシャドウフューリーとセッションを必死に追い、差を縮めたものの届かず3着でシーズンを終えた[16]

4歳(2025年)

優勝レイをかけられたキープカルムと植野助手

4歳緒戦は、京都金杯を目指していたものの、ハンデ優先がされたため除外。ニューイヤーステークスから始動した[17]。前団に付け、脚を溜めながら走っていたものの、直線で抜け出せず4着[18]。次走の東風ステークスでは、2戦ぶりの1番人気に推された。雨が降り頻る中で始まったレースは、中団に付けて追走したが、重馬場の影響も大きく、直線で伸び無く9着に敗れた[19][20]。その後は、ダービー卿チャレンジトロフィーに参戦。後方2番手に付けると、直線では内を突いて強襲し、3着となった[21]

次走は、本年から重賞競走となったしらさぎステークスに参戦。鞍上には坂井瑠星を起用した。一団となってスタートを切ると、道中は中団の内側に付けて脚を溜める。直線を向くと空いたスペースから一気に抜け出し、チェルヴィニアとの競り合いを制して重賞初制覇を飾った[22][23]

競走成績

以下の内容は、netkeiba.com[24]およびJBISサーチ[25]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2023.10.08 京都 2歳新馬 芝1800m(良) 12 5 6 014.30(6人) 02着 R1:47.8(34.9) -0.4 0岩田望来 56 ジャンタルマンタル 492
0000.11.04 京都 2歳未勝利 芝2000m(良) 8 4 4 004.20(2人) 01着 R2:01.0(33.8) -0.2 0鮫島克駿 56 (インファイター) 490
0000.11.25 京都 京都2歳S GIII 芝2000m(良) 14 3 3 014.80(8人) 05着 R1:59.9(35.2) -0.1 0鮫島克駿 56 シンエンペラー 486
2024.02.17 京都 つばき賞 1勝 芝1800m(良) 9 4 4 002.00(1人) 02着 R1:46.9(33.9) -0.0 0鮫島克駿 57 メイショウタバル 488
0000.03.16 阪神 若葉S L 芝2000m(良) 9 1 1 003.60(2人) 03着 R1:59.8(34.1) -0.1 0鮫島克駿 57 ミスタージーティー 480
0000.04.06 福島 ひめさゆり賞 1勝 芝2000m(良) 13 6 8 001.50(1人) 01着 R2:00.1(35.2) -0.0 0荻野極 57 (キャントウェイト) 478
0000.05.04 京都 京都新聞杯 GII 芝2200m(良) 15 8 15 008.60(4人) 05着 R2:11.7(33.9) -0.5 0武豊 57 ジューンテイク 484
0000.08.24 新潟 五頭連峰特別 2勝 芝1600m(良) 16 5 10 003.30(2人) 02着 R1:34.1(32.7) -0.1 0永島まなみ 55 ワンダイレクト 486
0000.09.22 中山 木更津特別 2勝 芝1600m(良) 13 5 7 004.40(2人) 01着 R1:32.4(33.8) -0.3 0三浦皇成 56 (ミラビリスマジック) 484
0000.10.20 京都 キセキC 3勝 芝1600m(良) 17 1 1 002.60(1人) 01着 R1:34.3(34.1) -0.1 0A.シュタルケ 56 (スズカダブル) 498
0000.12.07 京都 リゲルS L 芝1600m(良) 13 1 1 002.90(1人) 03着 R1:33.1(33.9) -0.2 0三浦皇成 56 シャドウフューリー 500
2025.01.13 中山 ニューイヤーS L 芝1600m(良) 16 5 10 004.40(2人) 04着 R1:32.7(34.6) -0.4 0三浦皇成 56 トロヴァトーレ 488
0000.03.16 中山 東風S L 芝1600m(重) 12 6 7 003.10(1人) 09着 R1:38.2(38.9) -1.0 0三浦皇成 57 サイルーン 494
0000.04.05 中山 ダービー卿CT GIII 芝1600m(良) 13 5 8 014.20(6人) 03着 R1:32.6(33.9) -0.2 0A.シュタルケ 56 トロヴァトーレ 490
0000.06.22 阪神 しらさぎS GIII 芝1600m(良) 14 2 2 008.00(5人) 01着 R1:33.0(33.4) -0.2 0坂井瑠星 57 チェルヴィニア 496
  • 競走成績は2025年6月22日現在

血統表

キープカルム血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 キングマンボ系ミスタープロスペクター系
[§ 2]

ロードカナロア
2008 鹿毛
父の父
キングカメハメハ
2001 鹿毛
Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
マンファス ラストタイクーン
Pilot Bird
父の母
レディブラッサム
1996 鹿毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
サラトガデュー Cormorant
Super Luna

ダンスアミーガ
2011 栗毛
サクラバクシンオー
1989 鹿毛
サクラユタカオー テスコボーイ
アンジェリカ
サクラハゴロモ ノーザンテースト
クリアアンバー
母の母
ダンスオールナイト
2003 鹿毛
エルコンドルパサー Kingmambo
サドラーズギャル
ダンスパートナー サンデーサイレンス
ダンシングキイ
母系(F-No.) ダンシングキイ(USA)系(FN:7) [§ 3]
5代内の近親交配 Kingmambo 3×4
Northern Dancer 5×5
[§ 4]
出典
  1. ^ [26]
  2. ^ [27]
  3. ^ [26]
  4. ^ [26]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o キープカルム”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2025年6月22日閲覧。
  2. ^ キープカルム、初代王者見えた 植野助手「能力的にも重賞級と思っている」/しらさぎS」『日刊スポーツ』。2025年6月22日閲覧。
  3. ^ 競走馬情報 キープカルム”. 日本中央競馬会. 2025年6月22日閲覧。
  4. ^ 【メイクデビュー】(京都5R)ジャンタルマンタルが新馬勝ち」『ラジオNIKKEI』。2025年6月22日閲覧。
  5. ^ レース結果 2023年11月4日京都4R 競馬ブック”. 競馬ブック. 2025年6月22日閲覧。
  6. ^ エコロヴァルツは朝日杯FSを目標に」『デイリースポーツ』。2025年6月22日閲覧。
  7. ^ 【京都2歳ステークス結果&コメント】シンエンペラーが無傷の2連勝 モレイラ「能力のある馬にしかできない勝ち方」」『東京スポーツ』。2025年6月22日閲覧。
  8. ^ メイショウタバル、接戦を頭差制すも石橋師はしぶい顔「かかったのが…」/つばき賞」『日刊スポーツ』。2025年6月22日閲覧。
  9. ^ 【若葉S】(阪神)ミスタージーティーが器用さを活かして上手く外に持ち出しリステッド勝ち」『ラジオNIKKEI』。2025年6月22日閲覧。
  10. ^ 【ひめさゆり賞】(福島)4コーナーで先頭に立ったキープカルムが粘り切って勝利」『ラジオNIKKEI』。2025年6月22日閲覧。
  11. ^ 【3歳次走報】キープカルムは武豊騎手との新コンビで京都新聞杯へ」『サンスポZBAT!』。2025年6月22日閲覧。
  12. ^ 【京都新聞杯】キープカルムで5着の武豊騎手「微妙に距離が長いかな」単独最多更新の7勝目ならず」『スポーツ報知』。2025年6月22日閲覧。
  13. ^ 【五頭連峰特別】(新潟)好位に付けたワンダイレクトが直線で抜け出してそのまま後続を振り切って勝利」『ラジオNIKKEI』。2025年6月22日閲覧。
  14. ^ 【木更津特別】(中山)番手に付けたキープカルムが押し切る」『ラジオNIKKEI』。2025年6月22日閲覧。
  15. ^ 【キセキC】(京都)接戦を制したキープカルムが2連勝でオープン入り」『ラジオNIKKEI』。2025年6月22日閲覧。
  16. ^ 【リゲルS】(京都)シャドウフューリーが馬場の真ん中から突き抜け快勝」『ラジオNIKKEI』。2025年6月22日閲覧。
  17. ^ 京都金杯で除外されたキープカルムは1・13ニューイヤーSへスライド【次走報】」『東京スポーツ』。2025年6月22日閲覧。
  18. ^ 【ニューイヤーS】(中山)人気のトロヴァトーレが外からねじ伏せ5勝目」『ラジオNIKKEI』。2025年6月22日閲覧。
  19. ^ 【ダービー卿CT】厩舎の話」『サンスポZBAT!』。2025年6月22日閲覧。
  20. ^ 【東風S】サイルーンが力強い末脚でオープン初V!」『サンスポZBAT!』。2025年6月22日閲覧。
  21. ^ 【ダービー卿CT】(中山)トロヴァトーレが直線内側から鋭く伸びて差し切り勝ち」『ラジオNIKKEI』。2025年6月22日閲覧。
  22. ^ 【しらさぎS】キープカルムが抜群の瞬発力を発揮し重賞初V!」『サンスポZBAT!』。2025年6月22日閲覧。
  23. ^ 【しらさぎS】初代覇者はキープカルム 坂井瑠星騎手「馬のおかげで勝てました」オークス馬カムニャックの半兄」『スポーツ報知』。2025年6月22日閲覧。
  24. ^ キープカルムの競走成績”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2025年6月22日閲覧。
  25. ^ キープカルム 競走成績”. JBISサーチ. 2025年6月22日閲覧。
  26. ^ a b c 血統情報:5代血統表|キープカルム”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2025年6月22日閲覧。
  27. ^ キープカルムの血統表|競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2025年6月22日閲覧。

外部リンク




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