キープアライブ
【英】keep alive, keep alive packet
キープアライブとは、ネットワークで接続されたコンピューターやネットワーク機器同士の接続が、有効な状態であることを確認したり表明したりするための定期的な通信のことである。通信回線やセッションが有効であることを、alive(=生きている)と呼ぶところから来ている。また、その際に用いられる信号が「ハートビート」と呼ばれることもある。
キープアライブが有効になっていると、通信が行われていない状態のときに、一定時間の間隔で確認パケットを送受信するため、通信回線や接続されている機器が有効であることを確認できる。これにより、接続している機器が停止しているのか、あるいは、通信するデータがないだけなのかを判別することが可能になる。なお、キープアライブが無効の状態では、通信が行われていないネットワーク上に一切のトラフィックが流れなくなる。
なお、キープアライブが有効になっている際に、接続先の機器からの応答が途絶えた場合は、状況に応じて通信回線を閉じたり、あるいは、再度接続し直すなどの処理が必要となる。
キープアライブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/08 00:33 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動キープアライブ (keepalive) とは、コンピュータネットワークにおいて、2つの装置間の接続が有効であることを確認し、また、接続が切断されるのを防止するために、装置間で定期的に送信される通信のことである。
概要
キープアライブは、あらかじめ決められた周期で相手装置宛に送信される。キープアライブを送信した後に相手装置からの応答が返って来ない、または、相手装置からのキープアライブが長時間送られて来ない場合、接続が切断されたと判断して、通信回線を閉じたり、再度接続し直すなどの処理を行う。
また、キープアライブ機能は、接続を維持することをインターネット基盤に明示的に示すのにも使われる。
HTTPキープアライブ
Hypertext Transfer Protocol(HTTP)は、クライアントとサーバの間の接続を維持するための明示的な手段をサポートしている。この機能は、HTTP 1.0では"Connection: Keep-alive"ヘッダを入れることで有効になったが、HTTP 1.1ではデフォルトで有効になっている[1]。
TCPキープアライブ
Transmission Control Protocol(TCP)キープアライブは拡張機能であり、デフォルトでは無効になっている[2]。キープアライブパケットは、空のデータを載せたパケットである。イーサネットでは、キープアライブパケットのフレーム長は60バイトであり、これに対する応答(これも空データである)は54バイトである[3]。キープアライブに関するパラメータは以下の3つである。
- Keepalive time: 無通信状態になってから最初のキープアライブパケットを送信するまでの時間。可変値であり、デフォルトは2時間である。
- Keepalive interval: キープアライブパケットに対する応答がなかった場合の、次のキープアライブパケットを送信するまでの時間。
- Keepalive retry: キープアライブパケット送信の最大回数。この回数だけ送信を試行しても応答がなかった場合、通信を切断する。
関連項目
脚注
- ^ “HTTP Keep Alive discourse by Jim Driscoll”. 2010年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年11月8日閲覧。
- ^ “Requirements for Internet Hosts - Communication Layers”. IETF (1989年10月). 2013年11月8日閲覧。
- ^ “File Session Traffic”. Microsoft TechNet. 2013年11月6日閲覧。
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