キロ25形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 02:27 UTC 版)
「国鉄キハ55系気動車」の記事における「キロ25形」の解説
気動車準急の運用領域拡大に伴い二等座席の需要も増加したことから、全車が帝国車輛で1959年から製造された国鉄気動車初の全室形二等車である。 本形式はキロハ25では輸送力の足りない列車に充当する目的があったが、当初は新設された準急に充当され増備に伴って本来の目的を達成した。 座席はキロハ25形の二等室同様回転クロスシート。トイレ・洗面所は通常通りの連結面側配置である。 キロハ25形ではエンジン上部を三等室として二等室の静寂性を確保したが、全室二等車の本形式では騒音を抑える配慮から、コルク材とリノリウム板で加工された床面とされた。しかし、エンジン点検蓋を設ける必要があり、そこから騒音が漏れ出す弱点を対処するまでには至らなかった。 キロハ25形同様にキロ28形と比較するとアコモデーションが陳腐化していることから、1967年 - 1969年に車内はそのままの状態で全車がキハ26形への格下げ編入が実施された。 1 - 61 キロハ25形二等席部同様の一段上昇形狭窓を装備。DMH17Cを搭載する。
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