キリスト教以後の伝承
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/08 21:58 UTC 版)
「ドミネ・クォ・ヴァディス教会」の記事における「キリスト教以後の伝承」の解説
この地域では使徒ペトロが生活したとされているが、ペトロの存在は、ペトロの家(Domus Petri)を述懐する聖セバスティアヌスの墓所の碑文と、教皇ダマスス1世(366-384)によるペトロとパウロのための警句に見出される。この警句にはこのように記されている。「汝がペトロとパウロとの名を求めるならば、汝、かの聖者らがここに生きたることを知るべし」 教会中央の大理石の板の上に二つの足跡があり、これはイエスによる奇跡の聖遺物とされる(レリーフの複製は、近くにあるサン・セバスティアーノ・フオーリ・レ・ムーラ聖堂に保存されている)。実際上これは、旅のよき結末のために掛けられる「願」であり、この二つの寺院の間に何らかの関係があったとする想像を確認するものでもある。 この教会の正式の名前は上述のように「パルミスの聖マリア教会(Chiesa di Santa Maria in Palmis)」であり、「パルミス」はイエスの足裏を指す。 カトリック教会がこの伝説を承認したのは、インノケンティウス3世がこの故事を真正であると宣言してから後のことであることは、記録する必要がある。インノケンティウス3世のこの回勅は以下の文書に収録されている。 the Decretali di Gregorio IX, book IV, tit. 17, cap. Per Venerabilem. (グレゴリウス 9世の回勅、第 4巻、17編「Per Veneravilem」
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