キプチャク・アスト兵の活躍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 15:40 UTC 版)
「シリギの乱」の記事における「キプチャク・アスト兵の活躍」の解説
この戦役において活躍したのは、キプチャク軍団長トトガクに代表されるキプチャク・アスト兵であった。キプチャク人・アスト人(オセット人)は現ロシア連邦南部の草原及びカフカース地方に住まう民族であり、「バトゥの征西」を切っ掛けとして臣従した、遊牧騎兵とはいえモンゴル帝国内では新参の勢力であった。しかしクビライは既存のモンゴル帝国の軍制にはない侍衛親軍を編成する過程で敢えてキプチャク・アスト兵を集め、軍団を形成させた。 これらの軍団は新参者であるが故にモンゴル帝国内の内戦でも躊躇いなく戦うことができ、シリギの乱のみならずナヤンの乱、カイドゥの乱鎮圧においても軍の主力として勝利に大きく貢献した。「シリギの乱」はキプチャク・アスト軍団にとって結成以来最初の大舞台であり、その後の飛躍の第一歩になったといえる。
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