キプロスでの慣習
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/23 10:01 UTC 版)
キプロス島でジヴァニアは、酒の1つとして楽しまれてきたのは言わずもがなである。なお、ジヴァニアを飲む際、いわゆるつまみものとして、乾燥させたナッツ類や、地元の料理を用意する場合もある。また、近年ではジヴァニアを冷凍庫で冷やしてから飲むといった楽しみ方もされる。 このように酒として楽しむ以外に、次のような目的でもジヴァニアは利用されてきた。1つは、傷口の治療(消毒)、身体の痛い場所をマッサージする時に塗る、風邪薬、歯痛の治療といった、治療を目的とした利用がなされてきた。もう1つは、特に山間部の村々において、冬に身体を温めるための飲み物としての利用もなされてきた。 この他、長期貯蔵 されたジヴァニアは、高級品として扱われてきた。この特別なジヴァニアは、何かの行事の時に飲まれてきたり、客人をもてなす時に出されたりしてきた。 また、既述の通り、幾つかの村では、ジヴァニアをベース(原料)とした混成酒も作られてきた。この混成酒は、ジヴァニアにシナモンを漬け込んで作られており、漬け込まれたシナモンの影響で酒は赤色を呈し、またシナモンの香りも加わる。
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