キザイア・ジョーンズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/06 12:52 UTC 版)
キザイア・ジョーンズ Keziah Jones |
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キザイア・ジョーンズ(2024年)
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基本情報 | |
出生名 | Olufemi Sanyaolu |
生誕 | 1968年1月10日(57歳) |
出身地 | ![]() |
ジャンル | ブルース、ファンク、ヨルバ音楽、ソウル |
職業 | ミュージシャン、歌手、ソングライター、写真家、詩人、劇作家、画家 |
担当楽器 | ボーカル、ギター、ピアノ、ベース、パーカッション、クラリネット |
活動期間 | 1992年 - |
レーベル | Delabel、ヴァージン、ビコーズ・ミュージック |
キザイア・ジョーンズ(Keziah Jones、1968年1月10日 - )は、ナイジェリア出身のシンガーソングライター、ギタリストである。自ら「ブルーファンク」(blufunk)と称するブルースとファンクの要素をあわせ持つ演奏スタイルを特徴としている。山高帽がトレードマーク。
来歴
1968年、ナイジェリアの首都ラゴスにて、ヨルバ族の族長にして資産家の父親のもとに生誕。8歳のときパブリック・スクール入学のためロンドンに渡るが、結果的には両親が望んだ医者ではなくミュージシャンとして故国を離れることになった。
1992年、フェラ・クティがエイズで亡くなり、大きなショックを受けた。その同じ年に彼は、パリとラゴスを離れ、ロンドンに移り住んだ。彼がフェラと出会ったのは、長時間の対談企画であったが、これは「Kalaluta共和国の大統領」(フェラのニックネーム)にとって最期の公式声明となった。これはバトン・リレーのように、アフリカン・アヴァンギャルドの世代から世代へと受け継がれたフェラからのアーティスティックで政治的な「遺言書」である。
1992年、パリの地下鉄で演奏していたところが目に留まり、Delabelレーベルと契約を交わす。翌年リリースされたファースト・アルバム『ブルーファンク・イズ・ア・ファクト!』はたちまち成功を収め、さらにシングル「Rhythm is Love」が予想外の世界的ヒットとなった。新たなリズム哲学を生み出したこの傑作ファースト・アルバムは、キザイアが後に歩んでいく様々な音楽的方向性の片鱗が既に現れている。例えば、ブルースにロックを経由してファンク、さらにその少し後にはアフロビートまでも。このように全く自然で成功したジャンルの融合は、キザイアのトレードマークとなり、今でも彼の成功の鍵となっている。
1995年に発売された彼のセカンド・アルバム『アフリカン・スペース・クラフト』は、アフロ・ファンク・ロックという形の音楽的ジグソー・パズルを宣言したアルバムであり、彼が別格のアーティストであることを裏付ける作品でもあった。これに続いたのが1999年にリリースされた実験的なアルバム『リキッド・サンシャイン』である。
2003年にはマルセル・カミュ監督の映画『黒いオルフェ』(1958年)にインスパイアされた、久々の新作となる4作目『ブラック・オルフェウス』を発表した。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
- 『ブルーファンク・イズ・ア・ファクト!』 - Blufunk Is a Fact (1992年)
- 『アフリカン・スペース・クラフト』 - African Space Craft (1995年)
- 『リキッド・サンシャイン』 - Liquid Sunshine (1999年)
- 『ブラック・オルフェウス』 - Black Orpheus (2003年)
- 『ナイジェリアン・ウッド』 - Nigerian Wood (2008年) ※全仏 4位[1]
- 『キャプテン・ラギッド』 - Captain Rugged (2013年)
ライブ・アルバム
- 『アライヴ&キッキング - ライヴ』 - Alive & Kicking (2025年)
EP
- Frinigrô Interstellar (1991年)
- 『ライヴ』 - Live (1993年)
- The African Anarchist (1999年)
コンピレーション・アルバム
- 『リズム・イズ・ラヴ』 - Rhythm Is Love – Best Of (2004年)
脚注
出典
- ^ “lescharts.com > Keziah Jones dans les Charts Français” (French). Hung Medien. 2025年10月6日閲覧。
外部リンク
- キザイア・ジョーンズ (keziahjones) - Facebook
- キザイア・ジョーンズ - Discogs
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