ガリ本図書館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 10:27 UTC 版)
「自分が作りたくて作った手作り本」を「ガリ本」と称しており、ガリ本の原点は1973年の小樽での全国大会で販売されたガリ版資料『仮説』に由来する。1987年に開設された「ガリ本図書館」は愛知県西尾市にあり、多くの研究資料が所蔵されるとともに犬塚清和の仕事場を兼ねていた。研究会の事務局はガリ本図書館内に置かれ、つばさ書房、西尾仮説サークル、西尾仮説の会などもここを拠点とした。 1991年頃には毎月10冊ほど新しい資料が送られてきていたといい、この時点で「ガリ本図書館」の蔵書は約2500冊に達していた。また、板倉聖宣の『物理学の歴史』(キリン館、1988年)や『幸福論と年表』(仮説実験編集委員会編、仮説実験授業ガリ本図書館、1995年)といった本の印刷・発行も、ガリ本図書館名義で行われた。 なお、2008年には「ガリ本図書館」の隣に「授業書管理室」が設立される。仮説実験授業に関する歴史的資料や授業書による授業記録が保管されている。実際に東京大学の齊藤萌木は仮説実験授業を分析するにあたり、授業書管理室で授業記録を参照している(齊藤の論文では「仮説実験授業研究会事務局」と書かれている)。
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