カルテル(かるてる)
少数の大企業によって支配されている寡占市場では、販売価格を設定する協定を結ぶことによって、人為的な市場のコントロールが可能となる。同一産業の企業間で、自由競争を制限し、販売価格を一定の水準で維持したり、引き上げたりすることをカルテル(企業連合)と呼んでいる。
カルテルには、協定で価格を設定する <価格カルテル> のほかにも、生産量や販売数量などを定めて事業活動を拘束するものがある。これらの行為は、市場への新規参入を排除し、特定の産業分野における競争をなくすことにつながる。
カルテルは、モノやサービスの価格を不当につり上げ、企業にとって利益を確保する狙いがある。反面、消費者の利益が損なわれるだけでなく、競争原理の中から生まれる技術革新が遅れ、経済全体を停滞させるなどの弊害を招く。そこで、独占禁止法はカルテルを禁止している。
以前は、不況カルテルと合理化カルテルが例外的に認められていたが、1999年の法改正により、現在では、これらも禁止されている。
(2001.06.05更新)
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