カリフォルニア州司法長官とは? わかりやすく解説

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カリフォルニア州司法長官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/11 23:37 UTC 版)

カリフォルニア州司法長官
カリフォルニア州司法長官章英語版
現職者
ロブ・ボンタ英語版

就任日 2021年4月23日
組織カリフォルニア州政府
司法省英語版
呼称The Honorable
任期4年、2期
初代就任エドワード・J・C・ケーウェン英語版
1849年
創設カリフォルニア州憲法英語版
俸給$151,127
ウェブサイトoag.ca.gov

カリフォルニア州司法長官は、カリフォルニア州政府における州司法長官英語版である。カリフォルニア州司法長官の職務は、「州法が均一かつ適切に執行される」ようにすることである(カリフォルニア州憲法英語版第5条第13項)。

カリフォルニア州司法長官は4年任期で選出され、最長で2期まで務めることができる。カリフォルニア州司法長官の選挙は、州知事や他の州公職と同時期に実施される。歴代司法長官の中には後に州知事、連邦上院議員連邦最高裁判所長官副大統領などに就任した者がいる。

2021年3月24日、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサムは、ジョー・バイデン大統領の下で 保健福祉長官に就任するため辞任したハビエル・ベセラ司法長官の後任として、ロブ・ボンタ英語版の任命を発表した。ボンタはカリフォルニア州議会両院の承認を得て、2021年4月23日に宣誓した[1][2][3]

職務

サクラメントにあるカリフォルニア州司法長官の本部はこの建物の中にある

州憲法英語版民事訴訟法英語版、政府法典によると、州司法長官の職務は次のとおりである:

  • 州の最高法務責任者として、州法が均一かつ適切に施行されることを保証する[4]
  • 司法省の長であり、州の法律サービスの提供と地方の法執行機関への支援を担当する[5]
  • 州の訴訟において主任弁護士を務める[6]
  • 地方検事や保安官を含む法執行機関を監督する[4]

歴史

司法長官職はカリフォルニア州の連邦加入時に設置されたが、現在の形となったのはアラメダ郡地方検事のアール・ウォーレンが法執行と司法の大幅な改革を目的とした4つの発議案の1つである1934年提案第4号の可決のときまで遡る[7]。それまでの州司法長官は、各地域で選出された地方検事や保安官の管轄内の事柄について管轄権を持っていなかった[8]。ウォーレンは1938年に州司法長官となり、州の法執行機関を地区ごとに再編成した。

ロバート・W・ケニー英語版の時代には、第二次世界大戦中の日系人の強制収容に加担したが、後にその姿勢を謝罪した[9]

多様性

歴代のカリフォルニア州司法長官の一覧

代数 写真 名前 政党 任期
1 エドワード・J・C・ケーウェン英語版 民主党 1849年

1850年
2 ジェームズ・A・マクドゥーガル英語版 民主党 1850年

1851年
3 セッラヌス・C・ヘイスティング英語版 民主党 1852年1月5日

1854年1月2日
4 ジョン・R・マコーネル英語版 民主党 1854年

1856年
5 ウィリアム・M・スチュワート英語版 民主党 1853年6月7日

1853年12月
(代行)
6 ウィリアム・T・ウォレス英語版 アメリカン党 1856年1月

1858年1月
7 トーマス・H・ウィリアムズ英語版 民主党 1858年

1862年
8 フランク・M・ピクスリー英語版 共和党 1862年

1863年
9 ジョン・G・マカロー英語版 共和党 1863年

1867年
10 ジョー・ハミルトン英語版 民主党 1867年12月5日

1871年12月8日
11 ジョン・ロード・ラヴ英語版 共和党 1871年12月8日

1875年12月9日
12 ジョー・ハミルトン英語版 民主党 1875年12月9日

1880年1月8日
13 オーガスタス・L・ハート英語版 共和党 1880年1月8日

1883年1月10日
14 エドワード・C・マーシャル英語版 民主党 1883年1月10日

1887年1月8日
15 ジョージ・A・ジョンソン英語版 民主党 1887年1月8日

1891年1月8日
16 ウィリアム・H・H・ハート英語版 共和党 1891年1月8日

1895年1月11日
17 ウィリアム・F・フィッツジェラルド英語版 共和党 1895年1月7日

1899年1月2日
18 タイリー・L・フォード英語版 共和党 1899年1月4日

1902年9月14日
19 ユリシーズ・S・ウェッブ英語版 共和党 1902年9月15日

1939年1月3日
20 アール・ウォーレン 共和党 1939年1月3日

1943年1月4日
21 ロバート・W・ケニー英語版 民主党 1943年1月4日

1947年1月5日
22 フレデリック・N・ハウザー英語版 共和党 1947年1月5日

1951年1月8日
23 パット・ブラウン英語版 民主党 1951年1月8日

1959年1月5日
24 スタンリー・モスク英語版 民主党 1959年1月5日

1964年8月31日
25 トーマス・C・リンチ英語版 民主党 1964年8月31日

1971年1月4日
26 エヴェル・J・ヤンガー英語版 共和党 1971年1月4日

1979年1月8日
27 ジョージ・デュークメジアン英語版 共和党 1979年1月8日

1983年1月3日
28 ジョン・ヴァン・デ・カンプ英語版 民主党 1983年1月3日

1991年1月7日
29 ダン・ラングレン英語版 共和党 1991年1月7日

1999年1月4日
30 ビル・ロッキャー英語版 民主党 1999年1月4日

2007年1月8日
31 ジェリー・ブラウン 民主党 2007年1月8日

2011年1月3日
32 カマラ・ハリス 民主党 2011年1月3日

2017年1月3日
33 ハビエル・ベセラ 民主党 2017年1月24日

2021年3月18日
34 ロブ・ボンタ英語版 民主党 2021年4月23日

現職

参考文献

  1. ^ Rob Bonta, Bay Area Democratic lawmaker, appointed California attorney general” (英語). Los Angeles Times (2021年3月24日). 2021年3月24日閲覧。
  2. ^ Hubler, Shawn (2021年3月24日). “Rob Bonta, an Asian-American Progressive, Is Named Attorney General in California” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2021/03/24/us/rob-bonta-california-attorney-general.html 2021年3月24日閲覧。 
  3. ^ Attorney General Rob Bonta” (英語). State of California - Department of Justice - Office of the Attorney General (2010年12月21日). 2021年7月15日閲覧。
  4. ^ a b California Constitution, Article V, Section 13 Archived January 8, 2011, at the Wayback Machine.
  5. ^ California Government Code §15000
  6. ^ California Code of Civil Procedure §401
  7. ^ History of Initiative and Referendum in California”. 10 September 2018閲覧。
  8. ^ “Proposition 4 (1934)”. Propositions. (January 1934). http://repository.uchastings.edu/ca_ballot_props/319/. 
  9. ^ Reports, Rafu (2023年8月15日). “Bonta Issues Apology Acknowledging Complicity of State Attorney General’s Office in Incarceration of JAs” (英語). Rafu Shimpo. 2023年8月16日閲覧。
  10. ^ Stanley Mosk, State's Senior Justice, Dies”. Los Angeles Times (June 20, 2001). October 3, 2020閲覧。
  11. ^ Dick, Jason (August 12, 2020). “'It's just history': Kamala Harris as the VP nominee”. CQ Roll Call. FiscalNote. October 3, 2020閲覧。
  12. ^ Attorney General Xavier Becerra”. Office of the Attorney General. State of California Department of Justice (December 21, 2010). March 23, 2019時点のオリジナルよりアーカイブOctober 3, 2020閲覧。
  13. ^ “Governor Newsom Swears in Rob Bonta as Attorney General of California”. Office of Governor Gavin Newsom. (April 23, 2021). https://www.gov.ca.gov/2021/04/23/governor-newsom-swears-in-rob-bonta-as-attorney-general-of-california/ July 14, 2021閲覧。 

関連項目

  • カリフォルニア州の弾劾英語版

外部リンク


カリフォルニア州司法長官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 14:30 UTC 版)

カマラ・ハリス」の記事における「カリフォルニア州司法長官」の解説

2008年11月12日ハリスはカリフォルニア州司法長官選挙への立候補表明したカリフォルニア選出の上院議両名ダイアン・ファインスタインとバーバラ・ボクサー)及びナンシー・ペロシ下院議長支持集めた2010年6月8日行われた予備選挙では33.6%の票を得て2位に倍の差をつけて勝利した2010年11月2日一般選挙ハリス民主党候補として、共和党候補のスティーブ・クーリー(英語版)と対峙した。開票序盤において有利に進めたクーリー勝利宣言をしたが、最終的に約75000票(0.8%)という僅差ハリス勝利した2011年1月3日ハリスは初の女性・初のアフリカ系・初のインド系としてカリフォルニア州司法長官に就任した2014年11月4日共和党候補のロナルド・ゴールドを破って再選した司法長官時代アメリカ合衆国最高裁判所は、カリフォルニア州収監中の囚人数は収容能力の2倍に達することが違憲であるという判決出した。そのため、ハリス側は収監中の囚人たち出所期限延期させ、安価労働力として山火事消火などに投入した一部評論家はこれについて、「奴隷労働」と批判した

※この「カリフォルニア州司法長官」の解説は、「カマラ・ハリス」の解説の一部です。
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