カポジ肉腫の診断
【診断】 (1) 確定診断:生検組織による病理診断である。(2) 臨床的診断:肉眼的には皮膚または粘膜に、1)特徴のある紅斑あるいは、2)すみれ色の斑状の病変をみとめること。ただし、これまでカポジ肉腫を見る機会の少なかった医師は推測で診断しない。(3)病変の広がりについては、レントゲン、内視鏡(生検は必ずしも必要ではない)、CT検査、ガリウム・シンチグラフィーなど。
【詳しく】 一般に病気の広がりとその速度が臨床的な悪性度を決めており、CD4細胞数が少なく(<200)他の日和見疾患の既往があるほど悪い。広がりとしては皮膚病変、口腔病変、消化管病変、肺病変、リンパ節、リンパ浮腫、全身症状(発熱、寝汗、10%以上の体重減少、下痢)があるほど予後不良である。
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