オーバーラント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/01 15:02 UTC 版)
オーバーラントは、その大部分が現在のバイエルン州オーバーフランケン行政管区に位置していた。オーバーフランケン外の重要な地域には、ノイシュタット・アム・クルム(現在のオーバープファルツ行政管区に位置する)とホーエンシュタットの飛び地を含むオーバーアムト・オスターノーエ(現在のミッテルフランケン行政管区に位置する)があった。オーバーフランケンにはフィヒテル山地、フランケンヴァルトのかなりの部分、それにムゲンドルフ山地(現在のフレンキシェ・シュヴァイツ)の一部が含まれた。 この地域は、山地が広がり、森林の多い地域にあたる。肥沃な土地は少ししかなく、地形上の利点に乏しかった。しかし、広い森の周縁部付近に眠っていた地下資源がオーバーラントに富をもたらした。多くの鉱山がこの山地付近、すなわちフランケンヴァルトからフィヒテル山地南部に開発された。 オーバーラントの行政体制は、18世紀半ばには全部で11の行政区分に分けて管理されていた。 ランデスハウプトマンシャフト・ホーフ: 首邑ホーフ。 アムツハウプトマンシャフト・バイロイト: 首都バイロイト。シュトライトベルクの飛び地を含む。 アムツハウプトマンシャフト・クルムバッハ: 首都クルムバッハ。 アムツハウプトマンシャフト・ヴンジーデル: 6つのアムトから成るため、ゼクスエムターラント(6つのアムトがある土地)と呼ばれた。ホーエンベルク キルヒェンラミッツ ゼルプ ティーエルシュタイン ヴァイセンシュタット ヴンジーデル オーバーアムト・リヒテンベルク(1778年からランデスハウプトマンシャフト・ホーフに編入) オーバーアムト・シャウエンシュタイン(1747年から1772年までの間のみ存在したオーバーアムト。これ以外の時代にはアムツハウプトマンシャフト・クルムバッハに含まれる) オーバーアムト・クロイセン オーバーアムト・ペグニッツ オーバーアムト・ノイシュタット・アム・クルム(1778年以降は、アムツハウプトマンシャフト・バイロイトに編入) オーバーアムト・ゲフレース オーバーアムト・オスターノーエ(1766年以降はオーバーアムト・ペグニッツに編入) 4つのオーバーアムトはそれぞれ上記( )内に記した事情で消滅し、独立領邦としての終焉まで存続していた地方行政区分は7つであった。
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